アロマ香水で「永遠の名香」の香りを作ってみる | アロマ的特異点 #02
深掘りすると色々な世界に通じているアロマ。
そんなアロマの魅力を、アロマセラピスト・ガーデンセラピーコーディネーターの「うのか」さんに教えていただきます。
第2回目はアロマ香水で作る「永遠の名香」についてです。
毎月第3月曜日更新。
こんにちは!
アロマテラピーを用いたクラフトやコスメはたくさんありますが、誰もが簡単に作れるのが「アロマ香水」です。
一般的な香水も天然香料を使用していますが、化学的な調香を行った上で数々の名香を生み出してます。
対するエッセンシャルオイルだけで作る香水は、香りの持続性は香水よりも短いですが、植物から抽出されたものだけを調香して作るため、自分が好きな香りでオリジナルの香水を作ることができます。
今回はアロマ香水の基本と、世界的に有名なあの不滅の名香の香りににた香りを作ってみました。
アロマ香水の基本と特徴
アロマ香水は一般的な香水と同じで、”トップノート・ミドルノート・ベースノート(ラストノート)”という香りの分類をした上で作成します。
このノートは、エッセンシャルオイルに含まれる分子の揮発速と持続時間が関係してきます。
エッセンシャルオイルの分子というのは種類によって小さなものから大きなものまであり、分子の小さいものは揮発が早いのですぐ香り、大きいものは揮発が遅くてじわじわ、重たく香ります。
各ノートの香りの持続時間と香りの広がり方は、
トップノート:最初の20分ほどですぐ香る
ミドルノート:つけてから1時間〜3時間後に香ってくる
ラストノート:その後数時間後〜数日間に渡って香りが広がる
簡単にまとめると香りの広がり方はこのような感じになります。
例えば、好きな香水を最初に試した時の香りと、香水をつけて時間が経ってからの香りが全く異なる香りになり、全く違う香水の印象になるのは、これが理由です。
そして調香師は、1つの香水のために何百種類もの香りを試しながら作り上げていくので、香水は芸術作品と言われるのも納得できます。
アロマ香水であの名香を!
「名香」と呼ばれる香水がたくさん残されていて、この名香を作るために世界中の調香師が南仏グラースで修行を積んでいること、知っていましたか?
グラースから作出された名香は数え切れないほどありますが、最も有名なのは「30秒に1本売れる(世界的規模)」と言われているシャネルNo.5。
シャネルNo.5は、2021年10月に生誕100周年を迎えた歴史のある永遠の名香です。
「合成香料アルデヒド」という成分を開発した天才調香師が存在し、この香りを調合。
斬新な香水として登場して以降、香水の代表格となっています。
各ノートで使用している香りは王道ばかりなのにも関わらず、合成香料アルデヒドを入れていることで「何をどうすればこんなにも魅力的な香りを生み出せるのだろう」と思わせる、上質な香りを作り出しているのです。
香水の詳細なレシピは各社とも全ては公にされていませんが、公式に公表されている香りを頼りに個人で所持しているエッセンシャルオイルを選定し、実際にあの香りに近づけたアロマ香水を作ってみました。(※あくまでも私の主観です)
シャネルNo.5の香りに近い香りを作り出すために必要な香りを考えてみたところ、8つの香りが必要でした。
プラス、精製水と無水エタノールと香水瓶。
こちらを順番通りにブレンドして作ってみると、
本物と比べてやや薄いものの、エッセンシャルオイル本来の良い色味に仕上がりになり、香りをお届けできないのが残念ですが、トップノートのフローラル系+柑橘系のブレンドがあの香りに近い感じになりました。
アロマでもラグジュアリーな香りを出すことができる
手作りアロマ香水は法律上、個人での販売やプレゼントにすることはできませんが、自分が好きな香水に近い香りの物や、頭の中でイメージする香りを選んでブレンドするだけで、自分だけでのアロマ香水が作れます。
また、フローラル系のエッセンシャルオイルをバランス良く使用することでよりラグジュアリーな香りを作ることができます。
アロマクラフトレッスン(アロマクラフト=アロマテラピーで使われる精油=エッセンシャルオイルを使って、「作ったもの」)でも、アロマ香水がテーマの時は大人気。機会があれば自分だけのオリジナルアロマ香水を作ってみてください。
※この記事は個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません。