
濃厚で気品のある香り・ジャスミンが好きな人はxx的な人 | アロマ的特異点 #04
深掘りすると色々な世界に通じているアロマ。
そんなアロマの魅力を、アロマセラピスト・ガーデンセラピーコーディネーターの「うのか」さんに教えていただきます。
第4回目は意外に奥が深い「ジャスミン」についてです。
毎月第3月曜日更新。
こんにちは!アロマセラピストのうのかです。
アロマテラピーで使用されるエッセンシャルオイル(精油)は、花精油、柑橘系、ハーブ系、ウッディ系などの種類が存在します。
様々な香りの中でもエッセンシャルオイルにするまでの手間がかかるのでやや値段がお高めの系統が「花精油」です。花精油とは文字通り花からオイルを抽出しますが、大量の花を摘まないと製品としての量が採取できないこと、そして成長や開花に時間がかかる種類のものもあり、種類によっては高価なエッセンシャルオイルとなります。
そんな中、個人的に常備している花精油が1本だけあります。
その時の状況や気持ちによって「大好き、いやいや大嫌い、いや好き、嘘です大嫌い、やっぱりとても好きないい香り」になる花精油があります。
その香りとは、ジャスミンです。
今回は濃厚な香りと感じるか、それともクセが強すぎて苦手な香りになるかが分かれやすい「ジャスミン」のことについてです。
ジャスミンには多数の品種が存在する
ジャスミンは品種が多数あり、エッセンシャルオイルの抽出やハーブティー、そしてコスメ類の香りづけで使用されているものはアラビアンジャスミン、コモンジャスミン、ロイヤルジャスミンが有名です。
それ以外に、ジャスミンの品種の中でもカロライナジャスミンという品種はとても美しく鮮やかな黄色い花を咲かせて甘い香りを放ってますが、実は毒を持ってます。
こちらがカロライナジャスミン。他のジャスミンは白い花ですが、カロライナジャスミンだけは色で「私はとても美しい代わりにとても危険です」を分かりやすく教えてくれてます。
カロライナジャスミンは観賞用として楽しむ品種になります。
「甘い香りに誘われて近寄ってみたら毒を持っていた美しい花」
ジャスミンの品種の中にはこのような言葉が似合うものが存在するのもいろんな意味で魅力的でとても不思議な植物です。
花精油占い・ジャスミンの香りが好きな人はxx的な人
以前、楽しい占いはないだろうかと思い、香りの化学成分表を見て化学的なものを用いた「花精油占い」というものを作ったことがあります。
ジャスミン、ローズ、ネロリ、カモミール、ミモザ、イランイランなどの花精油だけの香りを並べて好きな香りを嗅いでいただく占いです。
人間の感覚の中で5%ほどの影響しかない嗅覚だけでやる占いもなかなか面白いかなと思ったのでたまにやります。
ジャスミン精油が好きな人はエキセントリック(いい意味で)な方が多い、というよりもそうでありたいという強い意志があり、自分の世界を持っている方や自分の世界観を何度もなん度も作り上げていきたいと願っている人が多かったという個人的観測があります。
ジャスミンの香りはとても濃厚で1滴だけでも部屋に充満する濃さ、そして空気に流れながら消える手前の残り香の気品高さが記憶から離れない香りです。
香りの好き嫌いというのはその時の状況や心境によって変化が起きるものなのでジャスミンのようなクセの強い香りを好んでいる時は、あなたのアイデンティティを掻き立てられる何かがあるのかもしれません(占い的口調)。
ジャスミンと仲良くなるとエキセントリックになれる
アロマテラピー初心者の方にジャスミンの香りをいきなりおすすめすることはありませんが、花精油といえばローズというイメージがある中で、今後機会があればジャスミンオイルまたはジャスミンティーに少しだけ接近してエキセントリックなあなたがたまには見てみたいと、特異的アロマセラピストはひっそり願っております。
ガーデニングや園芸としてお花を育てて楽しむ感覚や意味と、育てた花から抽出されるエッセンシャルオイルを焚いて楽しむ感覚や自分への気付きは全く違うもので、両方楽しめてこそだなと、個人的に感じています。
私はまだまだその境地に至るまでに時間を要しますので、これからも週2でジャスミンの香りを嗜んでいく所存であります。
※この記事は個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません。