5月はローズの花と香りで癒される | アロマ的特異点 #06
深掘りすると色々な世界に通じているアロマ。
そんなアロマの魅力を、アロマセラピスト・ガーデンセラピーコーディネーターの「うのか」さんに教えていただきます。
第6回目は芳しい香りを漂わせながら咲き誇る「ローズ」についてです。
毎月第3月曜日更新。
こんにちは!アロマセラピストのうのかです。
5月はローズが開花する時期で、街中で様々な品種のローズを鑑賞することができます。
私の住んでいる街にガーデンが開園し、まだ小さいながらもたくさんの品種が咲いていました。
今回は、開花シーズン真っ只中のローズの香りについてです。
ローズは品種と香りに個性がある
ローズは、香りの系統が大きく分けて7種類あります。
普段の暮らしの中で嗅いだことがある香りの系統が「ダマスク香」「ティー香」「フルーティー香」「ミルラ香」と呼ばれるものです。
香りの強さにおいては「強香」「中香」「微香」に分かれており、香水やコスメにはほぼほぼ強香の品種が使用されています。
化粧品のメーカーによって使用している品種や産地が異なるので「天然ローズの香りを抽出しました」という表記があったら品種の作出経緯や香りの系統を調べるとなかなか面白いです!
ローズの花の咲く時期
ローズの咲き方は、
- 一期咲き(年に1度咲く)
- 返り咲き(春の開花後に夏や秋に少しだけ咲く)
- くり返し咲き(まばらだけど長く咲き続ける)
- 四季咲き(管理をきちんとするなどの条件付きで1年中咲く)
という4つの咲く時期の分類があります。
品種によって剪定の仕方や肥料や土の管理の仕方が違う要素がある部分もバラ栽培の楽しみのうちの一つだそうです。
国産最強ローズとイギリス産個性派ローズ
「これを知っておけばいつの日か役に立つかも」的なローズをご紹介します。
「ローズって確かこんな香り」というイメージを覆される2つの品種を選んでみました。
芳純(ほうじゅん)
芳純は資生堂さんのオールドパルファムに採用されました。「バラっぽいの香りではないバラの香り」の製品を商品化するために、1200種ほどの中から選んだ品種です。
芳純は、ミスター・ローズこと鈴木省三さんが1981年に作出した国産品種で、香りはハイブリッドティー系統の強香。
フルーティーでさわやかな香りと甘い香り。個人的にダントツでいい香りだと感じます。
ブルーフォーユー
イギリスの老舗ブランド、ワーナー・ローゼスが2006年に作出した比較的新しい品種。
病気に強くて初心者でも育てやすく、香りが良くてちょっと変わったローズをちょくちょく発表しています。
その中のうちのひとつがブルーフォーユー。
街中であまり見かけない品種ですが、気軽に育てられます。
香りはスパイス系統とブルー系統にムスク香が重なる中香。
花色のクールそうなイメージとは反対にかなり甘い香り。それなのに控えめな香りの放ち方に気品を感じます。
5月はローズで見つける自己特異点月間
芳香バラは品種によって咲き方・色・香りの強さ・系統が全て異なります。
鑑賞も栽培も楽しく、贈り物としていただいても嬉しいものです。
セラピストの場合は上記の事柄+ローズウォーターを蒸留して感極まるまでがローズです。
今の季節は様々な場所に咲いているローズを鑑賞して楽しんでみてくださいね!
※この記事は個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません。