変わらないもの|ありのままのニューヨークライフ #01
誰もが憧れるニューヨークでの暮らし。
キラキラした街と等身大のニューヨークライフをニューヨーク在住の「MIKU」さんに教えていただきます。
記念すべき第1回目はMIKUさんがニューヨークライフを始めたきっかけについて。
毎月第3火曜日更新。
はじめまして。記事をご覧頂きありがとうございます。
MIKUと申します。
私は、現在ニューヨークに住んでいます。
2022年5月に夫の転勤が決まり、7月中旬に先発隊として夫が渡米、私は退職との兼ね合いで10月に引っ越してきました。
準備からここまで忙しい1年でしたが、ようやく落ち着いてきた今日この頃。
5月、私の海外認知度といえば5%くらいでした。結婚した際に「海外勤務を希望している」という話は聞いていたので、
週に1度の英会話レッスンは受けていたものの、それでも私の英語力はかなり危ういレベル。
洋楽もほどんど聞かないし、海外旅行もあまり行ったことがありませんでした。そんな私が海外に住むことになるとは!
なかなかニューヨークに住むという実感が沸かないまま緊張・不安・興奮・全てが入り混じったよくわからない感情で飛行機に乗り、
13時間のフライト後いよいよアメリカに入国しました。
旅行慣れもしていない私は、税関で「もし何も英語で答えられず変な人だと思われて入国できなかったらどうしよう…」と
とても緊張したことを覚えています。
元々大雑把な体の作りになっているため飛行機ではずっと寝ることができ、時差ボケも大丈夫そう。
2ヵ月ぶりの夫と合流しタイムズスクエア・グランドセントラルステーション・セントパトリック大聖堂などを回りました。
タイムズスクエアのネオンはまるで映画の世界だし、セントパトリック大聖堂は日本にはないスケールとあまりの美しさに言葉が出ませんでした。
月曜日からは1人で地下鉄に乗れるようになってほしいと1週間乗り放題切符を買ってもらい、ニューヨークに慣れるため必死で夫についていきました。
でも…2,3週間もすると気づいてしまったのです。
平日は当然1人だし、物価が高くてなかなか買い物も難しい。憧れのキッチンカーで買ったお弁当は15ドル(当時のレートで2200円)だったし、メンバー限定セールだったのに英語がわからず、メンバーでない私はセールにならないのに定価で2つ買ってしまうし…。
今後の生活が不安になってきて、友人を介してすでにニューヨークに2年ほど在住している方と会ってもらいました。
明るくておしゃれな彼女と素敵なカフェに行き、楽しい1日を過ごし…最近はインスタで友達を作ると教わりインスタを開設するものの、
特に素敵な投稿のできない私は誰からもメッセージもコメントも「いいね」ももらえない!
(しかも自分から積極的にコメントすることもできない…)
そう、ニューヨークに住んだからと言って人間そんなに変わらないのです。
大雑把で、間抜けで、めんどくさがり屋で、小心者。ニューヨークにきたからと言って「ただの肉だらけのお弁当2200円どんとこい!Yeah!」
なんてなれません。
こんな感じで小さいことですぐ落ち込み、そして他の駐妻さんはとても楽しんでいる!と勝手に思い込んで人と比べてしまいます。
でも海外移住を報告した際に友人たちがかけてくれた言葉。何度も開催してくれた送別会。出国直前にくれたLINE。
ニューヨークに住んでからも定期的にLINEをくれる友人、オンライン電話をしてくれる友人や家族、前職の同僚や先輩方。ふと思い出します。
私の性格も別の国に住んだからと言って簡単には変わらないのと同じように「変わらないもの」世界中どこに住んでいてもあったのです。
だったら、簡単に変わらなくてもいいじゃないか。
ゆっくり私らしく暮らしていけばいいし、いきなり英語が話せるようにならなくたっていいし、友達もゆっくり探せばいい。
数年前の私であれば人の目を気にして焦っていたはずです。
楽しまなきゃ…英語話せるようにならなきゃ…って。
でも「変わらないもの」があるとわかった私はニューヨークにいたって、東京にいたって、私。
もちろん失敗だらけで落ち込むこともありますが、そう自分を励ましています。
New York Minutes(早く!!という意味)という言葉も生まれるほどの都市で今日も私はマイペースに生きています。
こうして先日素敵なお友達にも出会うことができました。
これからこんな感じで円安・物価高と戦う主婦のつぶやき、お得なニューヨーク情報、ニューヨークの意外な癒し場所など書いていきたいと
思っていますので、読みに来ていただけたら嬉しいです。