色々困った…!けれど|ありのままのニューヨークライフ #17
誰もが憧れるニューヨークでの暮らし。
街と等身大のニューヨークライフをニューヨーク在住の「MIKU」さんに教えていただきます。
第17回目の今回は、ニューヨークで感じた”助け合い”について。
毎月第3火曜日更新。
こんにちは、MIKUです。
ニューヨークに住み始めて2年。この2年で色々な困ったことに直面し、試行錯誤しています。
その困り事の原因は全てにおいて「アメリカのしくみ」を知らないことが根っこにあります。日本以外に住んだことがないので、日本のしくみが「世界のしくみ」と思いこんでしまっていたことがきっかけなのですが。さらに困ったこと、といえば何か困ったことがあった時に頼れるツテもなければ日本語でも対応ができないということ。
日本であれば簡単にできることが、思い通りに進まないことの連続です。
それは大きなことから小さなことまで。
小さなことで言えば、「水が欲しい!」と言っているのになぜかコカ・コーラが出てきたり、ブラックコーヒーが大好きなのに激甘コーヒーが出てきたり。ちなみに激甘コーヒーはもう1度お願いするのが面倒でたいてい諦めてしまいます。水がどうしてもほしいのにコカ・コーラが出てきた時は諦められなかったけれど。
大きなことで言うと。先日、とある手続きをしなくてはならなくてよくわからないアメリカのサイトとにらめっこ。翻訳機能も使ってみるもやっぱり意味がわからないのです。
もう諦めようかなぁ。めんどくさがり屋な私の心は早くもポキっと折れてしまいました。いや、しかしコカ・コーラとは訳が違い、ここで手続きをしないと後々大変なことになりかねない。これは笑いごとではないと焦ります。でもどうしたらいいのかもわからない。
そんな時、ご紹介いただいた無料の日本人サポート団体。日本語でサポートしてくれて、おまけに何をするにもお金がかかるこの街で、なんと無料だというのです。
「日本語…!」とほっと一安心し、メールを。10分も経たないうちに返信をくださり、あっという間に私の困ったことは解決しました。すぐに電話もくださり、「安心してくださいね。」と優しい言葉も。不安だった気持ちも一気に解消され、感謝しかありません。
30年近く日本で何不自由なく育ち、10年同じ会社で働いていて、友人にも恵まれて、いわゆる「コンフォートゾーン」にいた私。それがある日ポンッと異国の地での生活が始まり、試行錯誤しながら2年。それでも2年経ち、ニューヨークでも素敵な友人に出会えて、再び何不自由なく生活を送れるようになってきて、最近忘れていた気持ち。助けられて改めて実感するものです。
よく友人と「なんでこんなにみんな色々助けてくれるんだろう?」と話します。私は「最終的にしたことって自分に戻ってくると知っているから。」というのが予想。情けは人のためならずだから??惜しいけど、ちょっと違うそうです…!答えは「自分も助けてもらった経験が多くあるから、お返ししたいと思うから。」ということでした。
そう、ニューヨークにきて誰かの助けがないと何もできない状況に直面し、色々な方に助けてもらってなんとか2年間無事に過ごすことができたんだったと思い出しました。まさに「自分も助けてもらった経験があるから、私も何かお返ししたい。」を実感します。
1人でシャカリキに頑張るのもカッコいいし立派だけど、誰かに助けてもらって恩返しをするのも大切なことなんだ、と教えてくれた困ったことだらけの海外生活。日本に戻った時は、以前より少し肩の力を抜いて生活してみよう。