ニューヨークの夏が暑い!|ありのままのニューヨークライフ #18
誰もが憧れるニューヨークでの暮らし。
街と等身大のニューヨークライフをニューヨーク在住の「MIKU」さんに教えていただきます。
第18回目の今回は、MIKUさんの体験したニューヨークの夏について。
毎月第3火曜日更新。
こんにちは、MIKUです。いよいよニューヨークにも夏がやってきました。が、暑すぎる!!
アツいと書いて”楽しい”ニューヨークの夏の話を書きたいところですがそれどころではありません。
体感温度35度。
昨年はこんなに暑かったっけ?
数年前にニューヨークに住んでいた人や旅行にきた人から「ニューヨークの夏は過ごしやすいよね~」なんて連絡を頂くことがありますが、そんなことはない!
「もう今は東京と同じです」と返すのが定番となりました。コンクリートと高層ビルにジリジリと照り付けられた太陽の熱はもう容赦ない。
すっかり日中は予定がないと引きこもりがち。ということで友人に誘って頂いたホットヨガに参加してみることにしました。日本にいた時ホットヨガや岩盤浴が大好きだった私は張り切ってスタジオに向かいます。が、道中のメトロのエアコンが壊れている!!!
すでにこれはもうホットヨガ、岩盤浴。ニューヨーク特有の熱気もあってか、もう車内はムンムンです。
翌日もメトロに乗りましたが、また壊れている車両に乗ってしまったようです。サウナに入ったのかと思いました。そんなよくあることなの!?ここは本当に世界一の大都市なの!?
5駅ほど乗って、思わず1人で「もう限界だったよ!」と叫び、目的地に到着しました。
さらに、暑い夜は冷房をつけておかないと大変なことになります。人工的な風ですぐに体調を崩す私は冷房をつけたまま寝たくないのですが、これはもう暑くて寝られない!しかしタイマーというものが存在しないのです。おまけに爆音。「ボーッ!!」という音が部屋中に響き渡ります。音を取るか、暑さを我慢するか、苦手な冷房を取るか、もはや究極の選択。日本にいた時は3時間くらいタイマーをつけておき、優しい風・音の中でリラックスできたのに。
暑すぎることに加え、解放的なニューヨーカー達の恰好に影響され、私も日本では苦手だったノースリーブやキャミソールを着ることも。ですが、お店に入った途端今度は冷房が効きすぎていて、寒い!ニューヨークの夏は羽織とペットボトルの持ち歩きが必須です。
そして我々の大敵、虫もそろそろ出てきます。もちろん日本でも夏の大敵ですが、一人暮らしの時は6階に住んでいたのであまり入ってくることはありませんでした。しかしニューヨークの虫たちは強すぎる!!!!天井が高いので、日本より各フロアが高い位置にあると思うのですが、虫たちも快適な場所を求めて(?)上がってくるのです。
先日暑さに耐えられず、日本なら100円で買えそうなアイスキャンディーを5ドル(800円)で購入。なんと3分経たずあっという間に溶けてしまい、味わう暇もありません。
ああ、なんだか文句だらけになってしまったニューヨークの夏。
もちろんそんなことはなく、さまざまなイベントが無料で開催されていたり、友人とちょっと素敵なレストランに行ってみたり。夜9時ごろまで陽も明るいので1年で1番楽しくて、大好きなシーズンなのです。
強めな虫も、壊れた車両も、くさい駅も、爆音エアコンも「ニューヨークの夏だからね~」と言えるようになってこそニューヨーカーなのか。
私はまだ修行が足りない…。それでもこんなところも含めて、やはり面白い街だなーと思うのです。