海外でお引越し!|ありのままのニューヨークライフ #19
誰もが憧れるニューヨークでの暮らし。
街と等身大のニューヨークライフをニューヨーク在住の「MIKU」さんに教えていただきます。
第19回目の今回は、ニューヨークでの引越しについて。
毎月第3火曜日更新。
こんにちは、MIKUです。
実は先日事情があって引っ越しをしました。本当は以前の家がとても気に入っていたため、あのまま最後まで生活したかったのですが問題が発生してしまったためです。
それは忘れられない引っ越しだったので、今回はそのお話。
急遽引っ越しが決めたのは7月上旬のこと。
まずは大急ぎで物件探しからスタート。やはり多くの時間を家で過ごす私にとって、窓から見える風景がとても大切になってきます。物件によって特徴があって、とてもきれいな景色だったり、目の前にきれい…とは言い難い風景が拡がっていたり。
ただ問題なのは「1ヵ月後には人がいなくなるけれど、今はまだ人が住んでいる状態」であることが多く、実際の部屋を見ることができません。1つ1つのアパートメントのHPを確認したり、写真を撮って何度もイメージしたり、家の周りの治安状況を確認したり。結局条件と照らし合わせて、以前の家から徒歩3分のほぼ生活は変わらないアパートメントを契約することに。
さて、家が決まれば次は大切な配送業者の契約です。
ベッドやソファ、ダイニングテーブルなどは自分たちで運べないため業者が必要。やはり言葉の通じる日系業者がよいと思い問い合わせをしてみましたが…。
なんとアパートメントのエレベーター予約ができるのは19時~21時の間のみ。
何度かイレギュラーでお願いできないか聞いてみましたが、どこの業者もNGでした。結局現地配送業者に問い合わせするしか方法がなく…。
昼間はほとんど対応できない夫に代わって、仕方なくChat GPTを駆使して私がやりとりをしていきます。段ボールも1つ5ドルくらいかかるというので、ここはあのトレンダージョーズに毎日通い「段ボールくれ!」とお願い。ちなみに「段ボール」は日本語なのですね。私は毎日「Do you have a ダンボール?This!(と近くにある段ボールを指す)」と聞いていました。和製英語だと思っていました。理解してくれた店員の皆さま、本当にありがとうございます。
いざ当日。
2人の男性がやってきて、「日本のカルチャーなんでしょ?靴脱ぐよ~」なんて優しい雰囲気から始まり一安心。
と思ったのもつかの間。
テレビ台が壊れたー!
1度下に降りるとなぜか2人の男性は30分戻ってこない。
1人は外に置かれた段ボールをエレベーターに乗せる係、もう1人が家具を梱包したり運ぶ係。ということで私たちも引っ越し業者のごとく運ぶのをお手伝い。
結局、なんと18時にスタートした引っ越しが完了したのは22時を過ぎた頃。
へとへとでしたが、1つ1つ壊されていないか、運び残しはないかなどチェックしていきます。と同時に前の家以上に爆音の冷房。おまけになんかホコリがすごい。
こんな時にラーメン屋が近くにあればいいのに!牛丼でも買ってこれたらいいのに!コンビニがあればいいのに!
とまた文句を言いながら、夜遅くまで営業しているダイナーで一服。
へとへとのあまり2人とももう無言です。
「明日から…また片づけやらなきゃね…」「明日wifiの立ち合いよろしくね…」
そうでした、wifiがまだセットされていない。
朝起きると。
体中が痛い。これは昨日の引っ越しによる筋肉痛。そしてwifi業者が約束の時間になってもこない。
やれやれコーヒーでも飲むか。
…ガスコンロが壊れている。
この日記が公開される頃にはようやく落ち着いた暮らしができていることを祈ります。
まぁここまでツイていない引っ越しをする人も珍しいとは思うのですが。ちなみに遅刻してきたガスコンロの修理の男性から一言。
「You are so lucky!!!」
は?と聞いてみたところ、壊れていたことによって新しいガスコンロに取り換えられたからだそうです。なんと前向きな。
私はラッキーみたいです。