言ってもダメかもしれないけど、泣き寝入りはしないこと!学んだ2年|ありのままのニューヨークライフ #23
誰もが憧れるニューヨークでの暮らし。
街と等身大のニューヨークライフをニューヨーク在住の「MIKU」さんに教えていただきます。
第23回目の今回は、MIKUさんがニューヨークで体験したちょっと悔しかったお話について。
毎月第3火曜日更新。
こんにちは、MIKUです。
いよいよニューヨークも冬本番!一気に気温は下がり、昨年バンフ用に買った本格的なダウンが手離せなくなりました。
今日はちょっと悔しかったお話。
先日、夫が高校生の時から大好きだったアーティストのコンサートが行われるということでチケットを予約し参戦してきました。私はあんまり洋楽は聞かないのですが、さすがにコンサートに行くとなれば別。掃除中に必ず音楽を流し、予習を繰り返します。
そして待ちに待った当日。
テンションをあげるため、会場の近くにある行ってみたかった「Three Brewing」にてまずは1杯。
そしていよいよ会場へ。
ここで日本とアメリカのコンサートの違いなのですが…。
日本の場合は例えば、開場6:00、開演8:00となっていたらほぼぴったりの時間にアーティストがでてきてコンサートが始まりますよね。でもアメリカでは約2時間ほど新人アーティストたちによるコンサートが前座として行われるのです。その間、みんなお酒を飲んだり、踊ったり、食事をしたり自由に過ごしています。
今回も開演は8:00となっていたものの、お目当てのアーティストが出てきたのは9:30。わかっていたものの、少しばかり暇を持て余してしまいました。
ということで、外でも乾杯はしましたが、会場内でも乾杯することに。ビールを買いに売店に行ってみます。アメリカではどんな20歳以上に見える人にも必ず年齢確認をしないといけないという決まりがあり、まずは身分証明書の提示から。
いつもこういう時に使用している身分証明書をスタッフさんに見せてビールを買おうとしたとき…。
「この身分証明書は初めてみた。マネージャーに確認しないと販売できない!」と言われてしまいました。
もちろん公的な証明書なので私たちも自信を持って「はい、確認してみてください」と答えます。すると返ってきた答えは…。
「こんな証明書は誰も見たことがないと言っている。パスポートを出してください」
とのことでした。
これには驚き。今までも何度もこの証明書で20歳以上であることを証明してきたはず。それにアメリカからきちんと発行してもらった間違いなく公的な書類です。ここで揉めても仕方ない、意地悪されたんだと他のブースに行って購入することにしました。
次のブースではあっさりOKが出たため、購入。余談ですが、そのお値段はなんと20ドル!!
ですが、席に戻る際に運悪く先ほどのスタッフさんに会ってしまいました。
「なんであんたたちがビール持っているんだ!!!!」と追いかけてくるではありませんか。
今年35歳になる私、まさか未成年疑惑で追いかけられることになるとは。ビールを没収された挙句、しくみ上の問題で返金はできないのだと言います。
ビールが飲めないのはもう仕方ない。でも返金がないのは納得がいかない。
私たちはずるいことはしていないし、もしパスポートしか使用できないと決まっているのであれば全ビルスタッフに通知し、ビル全体として統一を図るべき。もしくは始めにNGで出たブースできちんとそれを私たちに説明すべきである。
まずは返金するか、それができないのであれば20ドル相当のフードもしくはノンアルコールを持ってくるべきだと主張…したかったのですが、私のつたない英語力ででてきた言葉は「リファウンドプリーズ、オア、20ドルフードプリーズ!!!!」(笑)
でもこういう時、詰まったら負けなのです。知っている単語を並べ、怒っていることを主張する。結局別のスタッフさんが出てきて、ビルとして従業員の間で統一できていなかったことをお詫びされ、フライドポテトとハンバーガーとコーラ(信じられないですが、これで20ドル相当)を持ってきてくれました。
もちろん郷に入っては郷に従え、その国のルールは大切にして生活しているつもりです。
ただこの2年間、英語力の乏しい私は何度こういった理不尽で悔しい思いをしてきたことでしょう。日本だったら、と何度思ったことだろう。
「言っても解決はしないかもしれない。でも泣き寝入りも絶対しない。納得するまで主張を続ける」(今回の場合は明らかに意地悪もあったと思われる。)
これがアメリカで生活する上で学んだこと。でも、マイルールとして納得した場合はすぐに引き下がり、時間を割いて説明してくれたことには感謝します。
今回の場合も交換品を持ってきてくれたスタッフさんには「理解してくれてありがとう」と和解の握手を求められたので、「こちらこそ対応ありがとうございます」と応じました。
ちなみに後ほど夫がトイレに行った際、例のスタッフさんは別の方とまた揉めていたようです…。
こんなサバイバル生活もあと半年。