
サンフランシスコで出会ったラーメン屋さん|ありのままのニューヨークライフ #25
誰もが憧れるニューヨークでの暮らし。
街と等身大のニューヨークライフをニューヨーク在住の「MIKU」さんに教えていただきます。
第24回目の今回は、MIKUさんが出会った日本の”おもてなし”について。
毎月第3火曜日更新。
こんにちは、MIKUです。
ニューヨークはここ数日とても寒い。日用品を買いに行くのすら億劫になってきてしまいました。
ニューヨークで迎える冬は3回目ですが、今年は一番寒い気がする。写真を時々振り返ると、この時期に友人と遊んだ写真ではダウンコートを着ていなかったりします。

ブライアントパークの凍ってしまった噴水
やはり寒いより暖かい方がいいなぁ。北海道でもよく聞きますが、外が寒い分、店内が暑い。だから途中ダウンなどが邪魔になってきてしまったりするのです。
そんな中、夫と2人で西海岸に行ったことがなかったのでサンフランシスコに行ってきました。サンフランシスコといえば、海に面しているので美味しいシーフードが食べられるとのこと。有名なのはクラムチャウダー。まずは手よりも大きなクラムチャウダーを食べてみました。

パンもボリューミーで食べきれませんでした…。でも美味しかった!!
ただやはり思うのは、大きさは2分の1でよいのでお値段も2分の1になりませんか?ということ。2年くらい前にアメリカ人に「日本に行ったことあるけれど、お弁当とかも1つ1つ小さいし、コスパ悪いと思うなぁ」と言われたことがあります。いやいや、アメリカが大きすぎるんだって!!!!
夜ご飯として食べたのがオイスター。オイスターは大好きなのですが、夫が好きではないので1人でオイスターを6個食べるのもお腹壊しそうで怖いし…とニューヨークにきてから1度も食べていなかったのですが、せっかくなのでここでオイスターを!!

オイスターは日本の方が大きくて良いかもしれない…
無事にお腹を壊すこともなく、夜ごはんを食べ終えホテルに戻ろうとした時…
「お腹空いた」と夫。
おお、そうだった。ほとんど私がオイスターを食べたし、美味しそうな魚介スープも美味しくてほとんど私が食べてしまっていた。
「やっぱりああいうオシャレなものよりラーメン食べたい。」

ということで結局締めのラーメンを食べてきました!!
久しぶりに食べるラーメン。やっぱり染みる…。
ビールの後はやはりこれだ…
すると1人の店員さんが話しかけてきました。
「日本人ですか?このお店どうですか?ラーメンの味は美味しいですか?」
とのこと。
「美味しいですよ」と答えると「日本が大好きで、一生懸命独学で日本語を勉強しました。それで一時期、成田空港で働いていました。〇〇に住んでいた」とびっくりするほど上手な日本語でお話してくれました。
その〇〇…なんと私の地元。マニアックな場所なので日本でもなかなか出会いません。出てくる電車の名前も超ローカル。
ラーメンの味を向上させたい、サービスをもっとよくしたい、店の雰囲気を良くしたいとのことでなんでもいいから教えてほしいとのこと。
「まるで日本にいるような居心地のよいお店です」とお伝えしました。
サービスもしてくれたし、これはさすがに少し多めにチップをお渡ししようとしたところ。「チップはいらないんです。日本人から受け取らないって決めているんです。チップのためにサービスしていないし、日本人に気持ちよく帰ってほしいから。日本人には今後もたくさんのことを教えてもらいたい。」と言って、受け取りを拒否されました。
海外に行くと気になるチップ問題。日本にはない文化だから、チップに対する考え方はさまざまで私も自分なりの考えを持ってお支払い額を決めています。勝手に多いパーセンテージのチップボタンを押されたこともあるし、50%くらい上乗せされて請求されたこともある。その一方でこうやって言ってくれる人もいる。また、以前、感動したのは、私たちのテーブルについてくれた店員さんに「僕個人ではなく、働いているみんなで一生懸命やっているので、個人チップはお控えください。本当にチップは置いていかないでください。」と言われたこと。
そして彼らが共通して言ってくれるのは「日本が好きだから。日本の”おもてなし”を真似したいから。」
こういう方に出会うたびに自分のせいで「日本嫌い!!!」とならないようにしなくては、と気が引き締まるのです。

サンフランシスコといえば、これ!ゴールデンゲートブリッジ。あいにくのお天気ですが。