
英語のできない私が国際交流してみた結果|ありのままのニューヨークライフ #26
誰もが憧れるニューヨークでの暮らし。
街と等身大のニューヨークライフをニューヨーク在住の「MIKU」さんに教えていただきます。
第26回目の今回は、英語が苦手ながらも通じ合えた国際交流について。
毎月第3火曜日更新。
こんにちは、MIKUです。11月から続いた寒い長い冬。いよいよ終わりを迎え、春がやってきました。

セントラルパークも桜が満開です!
先日、昨年の3月から5月まで通っていたESL(English as a Second Languageの略:第二言語として英語を学ぶ学校)のメキシコ人の仲間アルマからインスタグラムを通じて連絡がありました。ああ、久しぶりだなぁなんて色々思い出しながら翻訳機を使いながら私も返信。ここ数ヵ月はもうESLも通うのをやめてしまったため、英語で返信するのも一苦労。そんな私にアルマは一言。
「久しぶりに会おうよ!!!!」
とはいえ、社交辞令だよね~。アルマは私の英語力を知っているはず。当時、ESLの授業中先生に指されたら、いつも詰まっていたし、お昼休みも一緒にランチを食べていたけれど、大体黙っていたし。
「いつか会いましょう」と返信したところ、「私は3月なら24日・25日・31日が空いているの。」具体的な日にちがきてしまった!これは本気だ。アルマはESLの仲間の中で相当英語ができる人だった。もちろん現地で働いている。ということは私のつたない英語もくみ取ってくれるよね?そして会話はリードしてくれるよね?
ということで勇気を振り絞って、返信。あっという間に会う日が決まりました。
しかもカフェに行って1時間くらい話して解散かなと思いきや、アルマのお誘いはマンハッタンをぶらぶらして、美味しいお店を見つけようというもの。そんなの日本人同士でも結構大変なのに…!せめてお店は決めておこうよ~。でもその提案どう返信したらよいかわからない。もうなるようになれ!!

結局本当にグランドセントラルから一緒に散歩をしました。
当日。ドキドキ。私の最寄り駅までお迎えにまできてくれた1年ぶりのアルマ。(マンハッタンで待ち合わせにしようとすらなんて言っていいかわからず、イエスとサンキューを繰り返した私)
私よりはだいぶ話せるものの、使う単語は合わせてくれているのかとても簡単でゆっくり話してくれたのでなんとなく私の緊張も解けてきました。そして私。1月にメキシコシティに旅行に行ってきたので、こうなったらそれを頼りに話せばいいんだ!と事前に内容は考えておき、メキシコシティの写真を見せました。

モレというメキシコ料理。チョコレート、唐辛子、ナッツやスパイスなどを混ぜて作られたソースをチキンにかけて食べる料理。味は…
「正直、モレはまだ慣れなくて」と伝えてみました。「でもタコスはめちゃくちゃ美味しいし、サルサソースは本当に好き。夫はメキシコシティが大好きでまた行きたいと言っている」と伝えました。英語ができないのでポジティブなことしか言わないようにしています。
するとアルマ。なにやら早口で笑顔で私にCome onと言っています。
う~ん。「朝」「時間ある?」「Come on」
朝…?モレは朝食べればいい?やっぱり何言っているかわからない。

メキシコシティのタコスは本当に美味しかった!
「朝?」と聞き返すと「今よ!今日!!now」と言っています。
もしや、「家においでよ。モレのソースをあげるよ」????くれるのか…?家行っていいのか???
とりあえずランチを済ませ(なんとかいいお店が見つかった!)アルマについていきます。これ誤解して家行って、違ったら超恥ずかしい。なんであなた、私の家についてきた?というもはや変な人になってしまう。
でも「掃除してないのごめんね」的なこと言ってくる。
行っていいんだよね…?モレソースくれるんだよね…?

お邪魔した家からはMetsの本拠地Citi Fieldが見えました。
するとおすすめのメキシコのお菓子、お気に入りのスーパーで売っているフルーツを私に買ってくれ、最後にモレソースを渡されました。
おお、本当だった!ありがとう。不安からかなかなか大きい声でありがとうが伝えられなかったため大きな声ではっきりとお礼。そしてフルーツは頂くのは悪いよと伝えると、「私ってあげるの好きなの~」と言っているような”気がした”のでありがたくこちらも受け取り。

本当にフレッシュで美味しかった!!!ありがとう…!
英語のできない私の国際交流。単語と単語を繋げ、表情とボディランゲージで会話を連想し、とても楽しく終わりました。ヨカッタ…!

メキシコで大人気のお菓子らしい。1つ75¢。美味しい。