
最後の旅行はカオスだった|ありのままのニューヨークライフ #27
誰もが憧れるニューヨークでの暮らし。
街と等身大のニューヨークライフをニューヨーク在住の「MIKU」さんに教えていただきます。
第27回目の今回で更新は最後。
そんなラストの更新は、忘れられない最後の旅行について。
毎月第3火曜日更新。
こんにちは、MIKUです。
この間、1人でマンハッタンを散歩していました。スターバックスに入って、タンブラーを手に取り「かわいいなぁ」と眺め、棚に置いたところ…
ガシャン!!!嫌な音…割ってしまいました。派手に割れたタンブラーを見て、少々パニック。
とりあえず片づけないと、と思いかがんだその時。
「なーにも見てないからね!」と目をつぶりながら、ほうきを持ってきてくれた店員さん。
「危ないよ!」と言って掃除をしてくれました。
ああ、20ドル…。
弁償しないと、と財布を出したその時。
「仕方ないよ、いらないよ、これからは気を付けるんだよ」と言ってくれました。
(さすがに申し訳ないので、タンブラーを1つ購入しました。そしてチップもお渡ししました。)
人にやさしくしてもらえると、明日から自分もやさしくしたいと思える。
考えてみたら、多くの人のやさしさに助けられた3年間でした。私は割とツいている方でNYで多くのやさしい人に出会えた気がします。

大好きなブルックリンブリッジ、ニューヨークの象徴

フィナンシャルディストリクトからフェリーに乗ってみるニューヨークが大好きでした。
そしてNY生活最後の旅行。メイン州にあるポートランドに行ってきました。
お目当てはシーフードとブリュワリー巡り。1泊2日のため、時間は命。普段あまりUberを使わない私たちですが、今回は使いまくりの予定です。

メイン州といえば日本人の間で話題のISF Trading(メイン州のウニ屋さん)。サトウのご飯も置いてあって、久しぶりに日本に戻ったかのような感覚になりました。
2日目の朝。近場の島に行くためフェリー乗り場へUberで行こうとしましたが、そもそも近辺にドライバーがいないというハプニング。これはバスに乗った方が早いのでは、とバス乗り場まで走ったもののフェリーは間に合わず。1本後のフェリーに乗り、島を満喫し、帰りの便に乗ろうとしたところ、なんと定員オーバーで乗れず。1時間後の便に。4時半には次の場所に向かいたかったのですが、島を出るのは3時50分。NY最後の旅行、大好きなビールの工場に行くため大急ぎでフェリーを降りて、Uberを手配。なんとか4時半到着間に合いそう!!!!と思ったその時。ドライバーより。
「タイヤが死んだ(直訳)」
パンク。Uberでパンクした人に出会ったことない。ドライバーさんもパニック。私たちもパニック。予約していたビール工場見学は諦めました。ああ集大成が…。

フェリー自体はとても大きくてお天気も良く気持ちよかったのですが…

泣く泣くビール工場見学は諦め。行ける範囲のブリュワリーで乾杯
でもよく考えてみると、乗った瞬間パンクって奇跡じゃないですか?!運転中だったら、今頃ニューヨークに無事に帰れたかどうかもあやしい。
無事にNYに8時頃帰ってきて、なんだか不完全燃焼だったので空港近くのレストランで1杯飲んで帰宅。異国感あふれるジャクソンハイツの駅を歩く。
ポトン。
私の頭に何かが降ってきました。最後に振ってきたのはハト?のフン。忘れられない旅となりました。
なんだか不完全燃焼な旅だったけれど、夫婦で大笑い。
ここ(NY)で最強の運をつけて、帰国することになりそうです。この日のことは忘れないでしょう。

I♡NYを見るのもこれでいよいよ最後!この3年間で行った州は約20州!