女子会は世界共通|ありのままのニューヨークライフ #14
誰もが憧れるニューヨークでの暮らし。
キラキラした街と等身大のニューヨークライフをニューヨーク在住の「MIKU」さんに教えていただきます。
第14回目の今回は、世界共通の女子会について。
毎月第3火曜日更新。
こんにちは。いよいよニューヨークもそろそろ春!暖かくなってきて楽しみがたくさんです。
最近また新たなESL(大学内の英語教室)に通ってみることにしました。土曜日にのみ行われているESLですが、なんと授業は大学で受けることができると聞いて単純な私はすぐに登録会への参加を決めました。だって、海外の大学に潜入するビックチャンス…!
プチ留学気分が味わえそう!
ベーグルでも持って、コーヒー片手に外国人のクラスメイトとお昼ご飯でも食べるか。コーヒーはグランデか。妄想だけはしっかりできるのですが、現実はというと…
コーヒーはグランデなんか買ったら授業中にトイレに行きたくなるのでスモール。いや、トイレは自由に行っていいのですが、なんだか人の目が気になってどうしても授業中にトイレに行くということができないのです。これは自意識を拗らせ気味。ちなみに今日は並んでいて買えませんでした。お水で我慢するか。
唯一、外国人のお友達はなんとかゲット!でもこちらも辞書を片手になんとか必死で天気や花粉の話を頑張るという現実です。海外ドラマで見たような日々は遠い…
そんな私がちょっとESLで経験させてもらったとっても楽しかったお話を書きたいと思います。
今年ハタチになったというホンジュラス出身のミリー。日本の漫画が大好きで私と仲良くなって漫画の話をしたい!と声をかけてくれました。ですがミリーも私も英語のレベルはというと中学レベル。辞書が手放せないし、時々沈黙になってしまうことも。沈黙になってしまった時はとりあえず2人とも過去の写真を見せて説明することにしています。ミリーが見せてくれたのは幼馴染という男の子の写真でした。
「小さい頃から一緒で、家も近くて…」と説明してくれたので「ほお、好きなの?日本の漫画だと幼馴染と最後は結ばれることがあるんだよ」なんてからかうと…
さっきまで辞書を片手に大人しかったミリーは一気にしゃべり始めたのです。
「好きなわけないじゃん。小さい頃なんて私のことからかったり、ちょっかい出してきたり。」と照れながら話しをしてくれる姿はまるで恋する乙女!大学の頃留学した友人が「恋バナは世界共通」なんて言っていたけど、これは本当かも。
「〇〇(ESLで一緒に授業を受けている男の子)は優しいよね。私の洋服もいつも褒めてくれるし、ドアとか開けてくれたり、荷物持ってくれたり、スペイン語で盛り上がっている時は私に英訳してくれるよね!」なんて話して私も久しぶりに気持ちはハタチ!
するとどこか大人なミリーに「いや、当たり前のことしているだけでしょ。日本は違うの?」と突っ込まれてしまいました。日本がどうなのかはとりあえず置いておいて…。
やっぱり女子会は世界共通。ここからバレンタインの話で盛り上がったり、私の結婚の話を聞いてくれたり。ああ楽しかった。あまり単語も知らない我々がどうやってここまで英語で盛り上がったのか、あまり覚えていないのですが…女性同士で繰り広げる”結論の出ないどうでもいい話”はやっぱり最強なんだな、言語の壁をも越えていくのかと実感しました。
あれから数ヵ月経ち、先日靴屋さんに入ったところ…
「MIKUじゃない?!」と声をかけてきたのはなんとミリー。偶然入ったお店で働いていたのです。相変わらずとっても明るかったけれど、勤務中ということもあって当たり障りない会話しかできず。2人だけではなかなか会話の続かない英語力。
「私もだけど、MIKUも英語まだまだね」と言われてしまいました。
でも英語はまだまだだけど、女子トークは美味しいコーヒーさえあれば盛り上がる。最強。それが知れただけでもなんだか嬉しい。
やっぱり私の元気の源第1位はニューヨークの素敵な街並み…でもなく、美味しいお肉…でもなく、世界のどこにいても友だちとする「おしゃべり」なのでした。