固定概念を捨てねば|ありのままのニューヨークライフ #13
誰もが憧れるニューヨークでの暮らし。
キラキラした街と等身大のニューヨークライフをニューヨーク在住の「MIKU」さんに教えていただきます。
2024年最初の更新!第13回目の今回は、ニューヨークの病院での冷や汗をかくような体験について。
毎月第3火曜日更新。
こんにちは、MIKUです。
いよいよ寒さも本格化し、なかなか外に出ることが億劫になってきた今日この頃。
寒さに負けないように1月下旬から2月上旬にかけてニューヨークでは「レストランウィーク」「マストシーウィーク」などが開催。通常よりお得な値段でニューヨークを楽しむことができます。
今年はあの有名な焼肉屋さんである「ふたご」に行き、日本のThe焼肉を堪能してきました。
久しぶりの白米×焼肉。懐かしい。日本が恋しくなってきます。
ニューヨークは移民が多いから色々な国の食べ物を食べることができるけど、やっぱり和食に勝てる食べ物はない!!!そんな日本大好き!な気持ちが結局海外にきて、日に日に増していく私。先日結膜炎になってしまいました。
なんとなくある日右目が痛い。まつげがずっと刺さっているような感覚。でもできれば病院には行きたくないので、ほっとけば治るだろうと雑談程度で在宅勤務中の夫におしゃべりしていました。
「いや、目は大切にすべき。病院行って!!」と一言(視力がとてつもなく悪い夫はとにかく目のことになると真剣…)
『そんな、あなたは自分の病状簡単にお医者さんに話せるかもしれないけれど、私にとってそれは一大事なんだよ』と私が返すと…
「大丈夫。今さっさと見たら保険適用の病院の中に日系の病院があるし、ほら!病院名も漢字だからさ」
おお、これなら英語が話せない私でも行けるか。しかもドクター名は日本で一番多い苗字!これは絶対日本語OKだ!!
予約の電話だけ英語だったため夫にお願いし、ついでに「僕の妻は英語が話せないので、よろしくお願いします」という旨も伝えてもらいました。
病院について受付で日本語対応してもらい、一安心。いざ、視力検査やあの気球を見る検査へ。気球を見る検査も日本と同じね、と余裕綽綽の私。視力検査もライトかレフトで答えてと言われたけれど、ライトレフトくらいなら私だって答えられるもんね。
いざ、最後の検診へ。
「What happened?」
え、英語…?あ、ここ一応アメリカだから英語が話せないって決めつけるのは失礼だもんね。日本語で話したいというアピールしないとね。「右目が痛いです!」と自信満々に答える私。
お医者さんの顔。はてなマークがいっぱいついています。
聞こえなかったのかな。もう一度元気よく「右目が痛いです!何か違和感があって…。まつ毛が刺さっているとような」と詳しく説明。
「先生日本語話せなくて…」
先ほどの受付の方が答えてくれる。ええええ!!!
じゃあ、あなたが通訳してくれるの?!という目で見つめたところ。
「私もう退勤なんです」ええええ!!
私は諦めたかのように小さい声で「I have a pain right eye…」と答えてみたけれど、「誰か通訳者お願い!!」と結局泣きそうな声でお願いをしました。薬とか病状とかそんなの英語で聞けるわけがない!その後、日本に留学していたことがあるという中国人の方が私達の間に入ってくれて、なんとか診察を終えました。
さらに薬局で事件は起きます。
25ドルだと言われた小指サイズの目薬はなんと実際には50ドル。(説明を聞いたところ、確かに25ドルという薬局もあった。日本と違って処方箋の薬の値段すら統一されていないらしい。)
「50ドルなんて聞いてない!!!」と文句をつけてみたら、「じゃあ40ドルね」となぜか10ドル値引きされました。
日系の病院だから、日本の保険会社と連携している病院だから、名前が漢字だったから、そんな理由で「日本語で対応してもらえる!」と思い込んだ私。
薬なんて、きちんと処方箋出されたらさすがに同じ値段だろうと日本のルールしか頭になかった私。
ここはアメリカ。1回日本での習慣や固定概念は捨てて生活しないといけない、そんなふうに実感した出来事でした。
そして最低限の英語はやはりできないといけない。
いや、もう当分病院にはかかりたくない。
英語で病状が説明できるようになるか、今まで以上に健康に気を付けるか、考えた結果…。歯磨き、コンタクトの管理(ワンデーしか使用しないと心に決めた)、手洗いうがいを再度徹底した方が早くて確実だなという結論を出した私です。