日本の温泉が恋しい…!|ありのままのニューヨークライフ #12
誰もが憧れるニューヨークでの暮らし。
キラキラした街と等身大のニューヨークライフをニューヨーク在住の「MIKU」さんに教えていただきます。
2024年最初の更新!第12回目の今回は、カナダにあるバンフで感じた心の凝りをほぐしてくれる”大雑把”について。
毎月第3火曜日更新。
こんにちは、MIKUです。
今月も読みに来てくださってありがとうございます。
2024年、今年もよろしくお願いします。
先日カナダにあるバンフという街に行きました。
まずはニューヨークからカルガリーに飛行機で向かい、そこから車で2時間。バンフにたどり着きます。
とても寒いけれど、見たことのない銀景色に感動止まりません!
凍ってしまった湖、その上を滑ってみる、歩いてみる、全てが初めての経験でした。
また簡単なトレイルにも挑戦。朝早くに行けば人はあまりおらず、なんだか景色を独り占めした気分にもなれました。
そしてバンフで楽しみにしていたことの1つ。それがバンフを観光地として発展させることになった歴史ある「温泉」です。カナディアンロッキーが目の前に広がる温泉。
この日、夫はサルファー山という雪山登山に挑戦。私もその登山口まではせっかくなので歩こうと思い、1時間半くらいかけて雪道をてくてく歩きました。(その後は約8分のゴンドラでサルファー山の頂上へ。)サルファー山の頂上はバンフの街以上に寒く、あっという間に頬や鼻が真っ赤になります。手足も寒くて冷えてしまったけれど、この後温泉があると思えば我慢。再度私はゴンドラで降りて、温泉に向かいました。
さて、まず靴を脱いで受付へ。タオルと水着を借ります。(混浴というか温水プールのようなものなので水着着用必須)そして脱衣所へ。ああ、ここは海外だった。日本の温泉ではなかった。水浸し…靴下が汚れると思いながら歩きます。水着に着替える部屋はさらなる個室があって、どうやらそこで。
といってもその個室、本当にトイレみたいなもの。荷物すら置くスペースはありません。でも1度コインロッカーを閉めてしまうと、もう1度受付にいかないといけないため、全ての荷物を持って個室(トイレ…)へ。いざ準備が終わり、温泉へ…!
確かにカナディアンロッキーを見ながら、入る温泉はとても気持ちよかった…!
しかし、借りたTheスクール水着を着用しているのなんて私だけ…!みんな素敵な水着をきて楽しそう。観光客が多いんだよね?みんなわざわざ持ってきたのか!この後どうするのか!とつっこんでしまいます。こういう時、荷物のことなど考えずに自分が最高に楽しめるものをきちんと用意する発想、私に足りないものです。
特に温泉の種類がたくさんあるわけでもないので…我々、20分くらいで出てきました。
洗い場もないのか~と思っていたら、あった!小学校のプールの時のようなシャワーが。
軽くそこでシャワーを浴び…ってシャワー出ないし!!ボディソープも一応あるけど切れてるし…。ああ、少し髪濡れちゃったなぁ、コンセントがある…ということは!?ってドライヤーないし!!!!!
再び濡れている脱衣所に向かい、洋服が下につかないように着替えます。冬だから着ているものも1つ1つ重いし、もう体つりそう…。
なんとか身支度を整えて、バンフの街に戻るバスに乗るためバス停へ。
バス停まで歩いたら10分くらいでしょうか。あと5分で出発、そしてそのバスが出発したらあと1時間こない…。
半乾きの髪を振りかざしながら、もうダッシュ。手を振って「待ってー!!!」とアピール。なんとかバスに乗ることができました。
1時間くらいその温泉で待てばいいのに…と思った方。私もはじめはそう思いました。
ゴロゴロしながらね。でもゴロゴロなんてできる場所はないのです。
これは初めて日本の温泉を経験した外国人感動するよな…なんてしみじみ思いました。大都会にある温泉施設。館内着だってかわいい3パータンの中から選べるんだぞ。ロッカーだって何度も開けられるし、まるでベッドのようなふかふかのソファだってある。もちろんドライヤーもあるし、最新のスキンケアが揃ってる。
温泉街の宿にいけば、15分に1本くらいでバス出てたりするんだぞ。
でも日本の温泉施設があれだけきれいなのは、ずっと掃除してくれている人がいるから。
バスだってずっと運転してくれている人がいるから。だから運転できない私も色々な場所に行って楽しむことができる。
日本に戻ったら、まずは温泉に行って、美味しい和食を畳のお部屋で食べたい…!
でもカナディアンロッキーを見ながら入る温泉はよいもので贅沢な経験でした。
冷え切った体も温まりました。
大雑把にできた施設だと、自分も大雑把に使えるし、気が楽ではある。
子供たちも小さめの浮き輪を持って楽しそうで(本当は泳ぐのは禁止だけど、そんなの誰も嫌な顔しない)見ているこちらも楽しい気分に。
それぞれ一長一短だなぁ。
“海外の大雑把”は凝り固まった筋肉を緩めてくれる力がある気がする。
そう思いながらホテルに戻って、日本人の私は改めて身支度を整えました…。