桜について | 花と植物とイロドリLife #16
ボタニカルブランド「hakumokuren」主宰のmiwaさん。Museum of plants -植物の美術館-をコンセプトに、アクセサリーやフラワーアレンジメントなどのデザイン、製作を手がけています。ITFA公認フラワーアレンジメントベーシック取得。趣味は愛犬との日々。日常をちょっとだけ特別なものに彩る植物のある暮らしをテーマに綴っていただきます。今回は、一つ二つ先の季節に楽しむことが出来る「桜」について。
毎月第3月曜日更新予定です。
みなさんこんにちは。
hakumokurenのmiwaです。
徐々に冬の気配を感じる季節になりました。
この時季の晴れた日は、お昼過ぎからのやわらかい日差しと気温が心地よくて、夕方にかけて愛犬とお散歩に出かけるのが楽しみの一つになっています。途中で雨が降ると困るので、いつも時間毎の天気予報をチェックしてから出かけるのですが、その中にある日没時間の情報は最近16時台までに早まり、出かける時間も徐々に早まっています。
近所の河原の桜並木も紅葉した葉が落ちるようになり、その葉っぱが敷き詰められた道を歩く愛犬の足取りは軽快で、カサカサと落ち葉が踏まれる音を楽しんでいる私。お散歩は季節毎にそれぞれの楽しみがあり飽きません。そんな季節の移ろいを楽しみつつも、職業柄私は一つ二つ先の季節のことを考えることが多くなります。
先のことを常に考えていると1年間がとても早く過ぎる気がしてもったいない気持ちになるので、プライベートでは「今」「今日」を意識的に考えることにしているのですが、仕事モードの頭の中はやはり少し先の春のことを考えています。
日本の春といえば桜ですね。来年の春は桜モチーフのアクセサリーを製作したいなと企んでいます。
というのも先日、常連のお客様が数年前に私が製作した桜を使用したアクセサリーを持ってきてくださったのです。ブランドを始めた頃やそのお客様とのエピソードなど懐かしい思い出が蘇り、また製作したいなと気持ちを掻き立てられました。
また、私にとって桜は幼い頃から身近な存在で、私が生まれ育った島根県雲南市は桜が有名な土地なんです。
斐伊川堤防桜並木という全長約2kmの場所に約800本の桜が植えられており「日本さくら名所百選」にも選ばれています。
毎年開催される桜のお祭りは県内外から観光客が訪れ、とても賑やかですし、桜を使用した特産品を普段からスーパーなどでよく見かけることができます。
今思えばとても贅沢なことですが春になると実家の窓からは、たわわに咲き誇った桜の並木を一望することもできました。
また雲南市では、「桜守(さくらもり)」という専門職を配置し、桜の季節ごとのお手入れはもちろん、老木の保護や新しい桜の育成に取り組んでいるそう。桜への愛を感じるすてきなまちです。そんな地元を離れた私ですが、久々の帰省で父からすてきなお土産をもらいました。雲南市の山間部にて、無農薬で育った桜を使用した桜茶だそうです。
お湯を注ぐと沸き立つ桜の香りとほのかな塩味、そして湯のみに浮かぶ桜の儚さに、春を待ち遠しく感じます。商品はこちらでも購入することができます。
島根県産桜茶
「sakura舞」
他にも桜を使ったものはないのかなと興味が湧き探してみると、お菓子やお香など、思いのほかたくさん見つけることができました。
その中でも気になったのがこの桜を使用した綺麗な色みのパウダー。ミルクを混ぜて桜のラテや手作りお菓子など色々と楽しめそうですね。
桜花と桜葉の
国産さくらパウダー
これから一段と寒さ厳しくなりますが、お茶を始め桜のアイテムを生活に取り入れて、暖かい春に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
hakumokurenも春に向けて桜のアクセサリーを製作中です。ぜひ楽しみにお待ちください。
〈hakumokuren 出展情報〉
11/23(水)〜27(日)池袋ルミネ
〈hakumokuren 常設店舗情報〉
暮らしと雑貨と集いの場Perch
東京都世田谷区祖師谷3-31-19 (小田急小田原線 祖師ヶ谷大蔵駅 北口徒歩2分