香らず嫌いを克服する〜パロサントのカオリ〜|アロマ的特異点 #18
深掘りすると色々な世界に通じているアロマ。
そんなアロマの魅力を、アロマセラピスト・ガーデンセラピーコーディネーターの「うのか」さん改め、KAORINO代表・原 和子さんに教えていただきます。第18回目は「パロサント」という香木について。
毎月第3月曜日更新。
こんにちは。久しぶりの記事となりました。
香りは人それぞれ「好き」「嫌い」があり、自分にとっていい香りでも誰かにとっては苦手な香りということがありますが、嗅いでもないのに一次情報を見ただけで「なんか好きではない」という「香らず嫌い」な香りが私には1つだけありました。
今回は今年の灼熱の夏に好きになってみようと試みた「パロサント」の香りについてです。
パロサントは香木です
パロサントはユカタン半島が原産の樹木で、白檀や伽羅と同じように木から香りがする「香木」です。
流通しているのはペルー産が多いですが、「聖なる木」「神秘の木」とも呼ばれており、インカ帝国時代のシャーマンが儀式の際に現在も使用しているとのことです。
パロサントは香り界隈では主にスマッジングで使用されています
パロサントは切った木を燃やしてお香のように使用します。いわゆるスマッジング*や瞑想ヨガの時に使用することが多いです。
元々の使用方法を考えると、あながち間違った使用方法ではないかと思いますが、個人的にこういう使用方法は経験したことはありません。
また、パロサントをはじめとした香木は香りや室内浄化を楽しむ以外にも、フローリングやお箸や木彫り作品や楽器など、木材としても使用されています。
*スマッジング=主にネイティブアメリカンの宗教的な儀式や伝統で用いられる、聖なる草や木の葉を燃やして空間を浄化する儀式のことです。一般的には、ホワイトセージやセダンウッドなどが使用され、煙を使ってネガティブなエネルギーや邪気を払い清める目的で行われます。近年では、スマッジングの要素を取り入れたホームセラピーとしても人気があります。
パロサントのエッセンシャルオイルを使ってみました!
そこで、香木ではなく、香木から抽出したエッセンシャルオイルでパロサントを体験してみました。
蓋を開けなくても香ってきます。同じ属木のフランキンセンスのような香りがします。
ここで思い出したのが、私は和精油以外のウッディー系が少し苦手なのだということ。なので、私は他の香りとブレンドしてパロサントの良さを引き出そうと思いました。
パロサント×レモンスペインを4:6でブレンド
パロサント×ライムを5:5でブレンド
パロサント×サンダルウッドを5:5でブレンド
このブレンドで失敗したのが、香木をディフューザーに入れるとディフューザー自体に香りが残ってしまうので、念入りに綺麗にした上で明日以降使用しなければいけません。
パロサントは普段使いならブレンドして使用してみると良いかもしれません
パロサントは「幸せになれる」という触れ込みでなんだか人気の香りになっていますが、元を辿れば神聖な儀式を行う国や地域でとても大切に育てられている植物でもあり、木材として暮らしの中のさまざまなモノに使用されている樹木である。
ということも知っておくのも必要なのかなと感じています。
さまざまなきっかけでさまざまな香りを知ることはとても良いことですが、パロサントはブレンドしてお部屋で焚いた方が普段使いにはいいかもしれない、と思いました!
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