色々挑戦したくなる街|ありのままのニューヨークライフ #07
誰もが憧れるニューヨークでの暮らし。
キラキラした街と等身大のニューヨークライフをニューヨーク在住の「MIKU」さんに教えていただきます。
第7回目の今回は、MIKUさんの人生を変えたバレエとパワフルな街ニューヨークについて。
毎月第3火曜日更新。
こんにちは、MIKUです。
今月も読みに来てくださってありがとうございます。
先日、ついに大好きなバレエをたくさん見に行くことができました!
世界最高峰のバレエ団の1つとも言われている『アメリカンバレエシアター』にて、『赤い薔薇ソースの伝説』『白鳥の湖』『ジゼル』を堪能してきました。
私はこれだけバレエ大好きを言っておきながら、ちょっと笑ってしまうほど体が硬く、お世辞にも上手とは言えません。(笑) それでも母親が小さい時に『大人になって何か辛いことがあった時、趣味があった方がいい。1から何か始めるって大変だからさ。バレエだったら、始めやすいんじゃない?』と続けさせてくれて、今日に至ります。その言葉通り、約10年前仕事が辛かった時『そうだ、私はバレエならなんとかなる!』そう思って、大人のバレエ教室に通い、そこで恩師と素敵な友人に出会い、人生はがらりと変わったのです。
それ以来バレエは何かと私を助けてきてくれました。5年くらい前にもう仕事もプライベートも何もうまくいかない、そう思っていた時に見に行ったマリンスキーバレエ(ロシアの世界最高峰のバレエ団)の白鳥の湖。少しおしゃれをして、奮発したチケットを手に劇場へ。キラキラ光るシャンデリアに、素敵なお衣装。繊細で美しい踊り。ダンサーさん達の気迫。まるで自分も中世の貴族になったような気がして、舞台が終わる頃には悩みなんて全てがなくなっていた気がします。
そして1年前。夫から『ニューヨークに転勤になるかもしれない』という話を聞いた時、海外のくるみ割り人形が見られるチャンスだし、ブロードウェイも見られるチャンスだし、海外のオープンクラスとか通っちゃう?!なんて1人で妄想。不安もありましたが、どんどん楽しみになっていきました。渡米してすぐにくるみ割り人形のチケットを取り、それに向けてるんるんで生活していました。
そしていよいよ世界一ゴージャスなバレエ団と言われるアメリカンバレエシアターの舞台。全ての演目の感想を並べてしまうと、とんでもない文字数になってしまうので『赤い薔薇ソースの伝説』のみ語らせてください!
私の中で今までで一番感動した演目でした。舞台はメキシコ。メキシコの色鮮やかなお衣装。軽快な音楽。豪華すぎる舞台装置。美しすぎるダンサーさん達。余計な音が一切鳴らないので(私みたいな素人が踊るとドンドン音がするんです。)もう映画というか絵画というか、異次元の世界に入っていくような気分になりました。心が動かされる、まさにその言葉を実感した瞬間です。これは私の語彙力では伝えられないのが残念でなりません。どうか見て頂きたい!!!!(もうシーズンは終わってしまったけれど、ぜひ来シーズン!)
1年異国の地で色々頑張ったし、これはご褒美だったのかな~と思っています。また、毎日何をしたらいいんだろう?とか本帰国した後私はどうなるんだろう?とか相変わらずネガティブなので悩んでいますが、そんな悩みは全て今回も吹き飛ばしてくれました!!壮大な自然を目の前にすると、自分の悩みなんてどうでもよくなる…そんな話をよく聞きますが、それと似たようなものがあるのかもしれません。
これ…こうやって母の言う『何かあった時に始められるもの』たくさん蓄えておけば、この先の人生もっと楽しくなるんじゃないかな?日本にいるときは『できない、別にいいや』と諦めてたもの、もう少し興味を持ってみようかな。
例えば野球。野球観戦は日本にいる時は誘われたら程度だったけれど、せっかくなのでルールや有名な選手を勉強してスタジアムへ。
あんまり普段音楽は聞かないのですが、せっかくなので洋楽の予習をしてコンサートへ!
英会話もせっかくだから、日本に戻っても習い事として続けよう。日本にいるときはヨガはなんとなーく苦手だったのですが、先日ブライアントパークでしてみたヨガはとても気持ちがよかった!
ニューヨークは色々挑戦したくなる街だなぁ。なんでだろう?世界最高峰のものが揃っているから?人の目を気にせずに楽しめるから?理由はわからないけれど、このパワフルな街にはなんでも揃っている。
来年35歳になります。色々なこと悩んだり、人と比べてしまう年頃かもしれない。でも自分に負けないように、バレエみたいに大好きなものたくさん見つけて帰ろう。
ただバレリーナみたいに引き締まった体になりたいし…と思って、始めた筋トレ。これだけは続かないのですがネ。