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INTERVIEW

平野ノラ「部屋を片付けたら人生のミラーボールが輝きだした。」出版記念 インタビュー連載 後半

INTERVIEW, 平野ノラ

片付けをしている中でその深層心理が見えてくるんですよね。一体自分はどうしたいの?っという事を知ることが出来るのが片付けのいいところだなぁって。

平野:お笑いを学べているのが楽しくて。長年我慢していたこと、やっと好きなことを学べている…やめた当時と比べて大人になったし、なんでもスポンジになって吸収しようっていう気持ちで通っていたので、まぁ楽しい訳ですよ。なので、私は辛い下積みとかもなく。ネタが生み出せないっていう悩みはあったんですけど。

インタビュアー:辛い、という気持ちはなかったんですか?

ないんですよ!まず、幸せ。そして下積み時代を4年ぐらい経て、ちょっとずつ形になってって。バブルっていうネタができてくると、今度はキャラだったり小道具だったりとかがまた増えてきてまた、部屋がどんどん汚くなっていくわけですよ。

それは実際、汚部屋に戻ったんですか?

そこまでじゃないですね。(笑) 物が増えちゃうっていう感じです。
でも、片付けって捨てるだけじゃなくて思考の整理っていうのは初めの片付けで学んでいるので、何かあればちょくちょく片付けています。
バブルっていうネタで、ちょっとテレビに出始めた時、バブルが頭ひとつ抜けているかな?でもブレイクまではいっていない、っていう年が二年ぐらい続いて。

 

あ、そんなに期間あったんですか!

あるんですよ。
もう次の年こそブレイクしないと業界の人にはバレてきてしまうと。ネクストブレイク芸人の枠に二年ぐらい出させていただいていたんですけど、次こそ行かないとちょっとやばいなと思った時があって。そこで、また断捨離というか片付けをやってみようと思ってやったんですよ。『この番組にはバブルネタで受かる、この番組には受からない。じゃあ、この受からない番組には違うキャラのネタ(ヘルメットの女やデヴィ夫人のモノマネ)で行こう』って思ったりしてたから。
つまりどっちつかず、だったことに気づいたんですよ。

保険かけながらっていうことですよね。

そうです。
それで片付けをしていくうちに『バブルで行こう』って腑に落ちてバブル以外のネタを全部捨てたんですよね。捨てたネタに付随する小道具とかいろんなものを全部捨てた時に、自分の中で覚悟ができて『バブルと心中する、ぐらいの気持ちで行かなきゃいけない』って。翌年にはバブルのキャラでブレイクできたんですよね。それもやっぱり、片付けをしたことによって見えた自分の覚悟。片付けって物をただ捨てているんだけど、割と自分の深層心理が見えるというか。あの時、片付けていなかったらあのままどっちつかずのままブレイクしていなかったのかなって思うところもあって。

私個人的には、いろんなところに保険をかけることは、それはそれで大事なんじゃないかなって思っていたんですけど…。

キャラを捨てるその小道具を捨てる、バブルキャラでブレイクして『他に何かできますか?』って言われた時にできないこともないですし、小道具は買えばできる訳ですし。それにバブルで行こうっていう気持ちって、全部並べてみないと分からなかったんですよね。
ピン芸人だしいろんなキャラがあって本当はいいんだけど、でもそれって不安の証拠品なんですよ。

その片付けをしながら自分の気持ちを整理するのって、きっと平野さんが編み出したやり方なんでしょうね。

みんな、片付けをしている中でその深層心理が見えてくるんですよね。
同じものをたくさん買う人はきっと『同じ服をたくさん買うのは、本当はもっとこういう服を着たいけどないから似たようなものを買っているんだな』とか、一体自分はどうしたいの?っという事を知ることが出来るのが片付けのいいところだなぁって。

確かに・・・、自分のことを知ることできますね。

そうなんですよ、案外。
だから、捨てていくと自分の気持ちがわかるのと同時に新しい自分を想像したりするんですよね。
洋服も全部出して捨てている時に『なんでこれを着ているんだろう』って。この時点でもう妥協しているんですよ。例えば『緑色の服、こんなにぱっきとした綺麗な緑色の服はないけど着心地とか生地があんまり好きじゃない。けど今、手元にないから着ている』でも、なんで妥協して着ているの?将来、これを着て自分が活躍している姿が想像できますか?って。本当はシルクのVのラインの綺麗な服を着て…想像できるならじゃあ、それを着て輝いていけばいいじゃん。
そうなれば、今手元にあって我慢して着ている服を手放せるんです。そうすると、絶対にその空いたスペースに新しいモノが入ってくるんですよ。想像できることは叶いやすいことですから。どうなっていたいかを想像すると本当に叶っていたりするんです。

今、自分のクローゼットを思い浮かべて、ヤバイなって思いました。(笑)

(笑)

平野さんの本で『格落ちした服が部屋着になる』ってきっとあるあるだと思うんですけど。(笑)
私、それが山ほどあって…穴も開いてないしシミもついてない、でも人にあげるほどでもないっていうのが溜まっているんですよね。
あれってどうすればいいですか(笑)

(笑)

 

最近、引っ越しをしたんですよ。それで結構頑張って捨てたんですよ。
だけど、今の三分の二は必要ないもので…どうすればいいんですか?

戦いの場は部屋ですか?

部屋じゃないです!

外ですよね!どうでしょう外の洋服は?

それはちゃんと確保しているんですけど…。あと、平野さんのこの本の中で千円の服を十着買うより一万円の服を一着っていう話、私の義理の母から同じ様な事を聞いていたなぁと。(笑)

義理のお母さん、いいアドバイスしてくれますねぇ!(笑)
やっぱり片付けをやったほうが楽なんですよ。生き方が。だって、ずっと三分の二はいらないんだよなぁって思っていると、まず脳が決定疲れって言ってずーっとそれを覚えているんですよ。見るたびに『なんとかしなきゃなぁ』『あ、私また部屋着着てる』って。そうやってずっと思っていると仕事にも絶対影響するんですよ。
もっとクリアな脳で仕事したら絶対いいじゃないですか。なので自分のためにも片付けってした方がいいですし、本当に心地がいいですし…その三分の二のスペースにもっと新しい素敵なものが入ってくるので。
今ある服で納得できていますか?

できてないですね(笑)

だから、部屋にいる時の心地いい自分を作ってあげる。どんな部屋にいると心地いいのか、どういう服を着たいのかっていうのを自分の目利きになってあげる。
それをすると家にある着ない服なんてすぐに捨てられるんですよ。

確かに。価値がなくなりますもんね。あ~~、やらないと…。

平野さんの部屋のお写真を見させていただいたんですけど、もうとにかくものがないじゃないですか。

ないですかね!(笑)

 

余計なものがないから、自分の思考もクリアになって変な選択をしないんだろうなって思いました。

やろうと思ったことがすぐできる環境にしておくと…。
例えば、本を読もうと思っても本を読める環境がじゃなかったりとか、何か目についたりとか、テーブルの上で何かしようと思ってもまずテーブルを片付けなきゃいけなかったりとか。
とにかく、本当にやらなやいけないことができないんですよね。物が多いと。だから、楽になりました。生きるのも、思考も、掃除も。

思考が変わってキャラを少しずつ変えていったじゃないですか。
それってどういう気持ちでそうなったのか。一つのキャラに停滞しちゃいけないって思って、マネージャーさんにも相談しないで一人で変化させていったということですよね。

そうですそうです。
いろんな武器、肩パットだったり電話だったり、メイクだったりを持って世の人に知ってもらうために出たんですけど、やっぱりちょっとずつ…。一周していくうちにこのまま同じだと人間って飽きるじゃないですか。
だから一発屋と言われないために、どうしたらいいのかなっていうのをずっと考えていて。そのためにまず一発屋の人をみるわけですよ。そうするとやっぱり、衣装が変わってなかったり、発言が変わってなかったりっていうのが一つの要素なんですよ。もちろん、すっごい面白くてすごい才能があって、見た目がデビューから全然変わっていない人もいるんですけど、(私は)そこまで才能もないしなぁっていうのもあったので…ってことは、人が見てずーと同じものを見ていたら飽きるんですよ。それでいて、バンって出たら下がることは下がる。あとはあの状態でお茶の間で違和感なく、いなくてはいけないようなタレントになっていかなきゃいけない。というのは、一発屋でいいとか劇場だけでいいとかはそもそも思っていなくて。
ちゃんとタレントとして、どんな番組でも違和感なく出れるように、ってなった時に感動系のVTRとか流れてその後に私の顔が出た時に笑っちゃうんですよ。あのメイクだから。それだといけないから、ちょっとずつちょっとずつ、変えていきました。

そのちょっとずつ戦法って、芸能界見ていてなかなかないなって思ったんですよ。

なかなかないんですよ。
それが一周回り切った後だと遅いんですよ。一周回り切って『キャラ変えました〜』ってバンって出た時に『なんか勘違いしている』って思われたりして。それに私のキャラっていうのはバブル当時からマイナスの作業じゃないですか。ちょっとこう、綺麗に見えたりとか。プラスの作業だったら『あ、面白く見られたいんだな』って思われるけど、マイナスの作業ってちょっとナチュラルになっていくと『あいつなんか勘違いしている』って思われるのも絶対違う要素なので、、ちゃんとテレビに出ながら走りながら、ちょっとずつ変えていって人の目を欺いていくっていう・・・言い方はアレですけど(笑) 『あれ、いつから!?(変わったの)』って、共演者にも『いつから赤い衣装着なくなったけ?』思わせなきゃいけないわけですよ。
それはテレビに出ながらちょっとずつやっていく、っていうことなんだろうなって。って思いました。

それって、ご自身で考えたんですか?

はい。それプラス絶対的にあの赤である必要がないなっていうのをすごく感じたんです。
ある程度バブルのキャラをみんなに覚えてもらえれば。バブルって自由に、メイクも衣装も楽しんでこそバブルじゃん?何がバブルだよって自分で思ってたんですよね。(笑)だから、だったら自分なりのネオバブル?っていうのを作りながら発信していけば良いんだって。
私、メイクも好きだしいろんな洋服を着るのも好きだし、将来例えばメイクの雑誌の特集だったりとか、いろんなことをやっていきたいのに同じだとプロモーション的にマイナスじゃないですか。だから、それをセルフプロデュースでどんどん変えていかなきゃいけないって思って。少しずつ見た目を変えていくんです。だけど、周りにバレないようにちょっとずつちょっとずつ変えていって、手作り感満載の赤のジャケットから既製の売っている赤のジャケットに変えてみる。で、ちょっとずつ赤から赤のチェックにしていく・・・という感じで。

確かに、柄物とか着ていられてましたよね。

あれも今思うと、テレビ局っていうのはバブルのキャラを使いたいからちょっとでも変わると心配になるわけですよ。
でも、私はそこで嘘も方便っていいますよね『いや、最近はずっとチェックで出てますけどね』みたいな(笑)安心させるために。でも結局、何色で出たって、そんなの誰も見てないんですよね。使う側が不安なだけで、お客さんは赤だから青だからどうとかっていうのは見ていなくって。ただ、バブリーで派手な感じっていうのは絶対的に守ろうって思って、カラフルにしていって…と、完全にセルフプロデュースでした。なりたい自分をイメージしてそこに立つにはどうすればいいか。そこですごくちょうどよいタイミングで頂いたのがブラジャーのCMでした。すっぴんになったり、曝け出すこということが、自分から何かしなくても仕事で来たので。あれとてもよかったですね。追い風になりました。
そっから少しずついろんな仕事ができるようになって、という感じですね。だから、武器として持っていったものをどんどん手放していくっていう作業は意識しながらしていました。

素人の私から見ても、はっきり覚えているんですが・・・、すごく失礼なことを言いますいが(笑)、平野さんが恐らく変わり始めた頃、メディアでお見掛けする平野ノラさんを見て、こんなに綺麗な方だっんだって思ったの覚えてます。
だから大成功ですね。それが普通に浸透していて素敵な変化だなって感じてました。

共演者の方にもすごく驚かれて、うまくやったねって。共演者の方を欺けたなら絶対的に見ている人もそうだなって思って。だから、片付けって奥が深いんですよ。
片付けをずっとしていると俯瞰で自分を見られるようになるように、よりなっていくんですね。

あと一つ!『収納を買うことが片付けじゃない』っていうのすっごい心当たりがありすぎて。とりあえず私は収納ボックス買う派なんですよ。これ学ばなきゃなって。(笑)

私も片付けようって思ったら、まずニトリ行って測りもせずに適当に、自分がどのぐらい持っているかも知らないのに収納ボックスを買ってそれでもう入れまくってでも結果なんか、入らないし剥き出しにおいてまた物が増えて移動して。

それもイメージですよね。ちゃんとこういう風になるって考えていたら、そんな事にはなってない、ということですよね、今回の法則でいくと。

それもそうですし。また更に何かを買うかっていうのはレベル高い、先の先で。まず自分の持っているものを整理する。まずそこなんですよ。何かを付け足そうと持っちゃうんですよねぇ。
片付けよう、じゃあ掃除道具を買おう!とか、そんなレベルに達してませんよ、っていうね。

では最後に、アクティスで必ず聞いていることなんですけど、『平野さんが考える、いい女の基準とか自立している女性』って言葉で言うとどんなものか教えて頂けますか?

やっぱり『自分が自分の目利きになっている女性』って自立しているし、自分の声に耳を傾けてて、『私、本当はこうしたいんだ、じゃあこうしよう』って思え、自分を大事にしている人ですね。自分がどうしたら幸せになるかとか、自分が幸せになる基準とかをしっかり持っている人ですね。他人軸じゃなくて自分軸で。

 

 

部屋を片づけたら人生のミラーボールが輝きだした。
1日15分のノラ式実践法

2022年4月28日 初版発行

著者 / 平野ノラ
発行者 / 青柳昌行
発行 / 株式会社KADOKAWA

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