ドクダミの独特な香りを嗅ぎながら暮らしに活用してみる | アロマ的特異点 #07
深掘りすると色々な世界に通じているアロマ。
そんなアロマの魅力を、アロマセラピスト・ガーデンセラピーコーディネーターの「うのか」さんに教えていただきます。
第7回目は韓国でもケアコスメとして話題の「ドクダミ」についてです。
毎月第3月曜日更新。
こんにちは!アロマセラピストのうのかです。
今の時期は色んなハーブが成長しています。育てたハーブを活用してコスメやクラフトを作るので、室内の一角が瓶やビーカーだらけで実験室のようになっているのはきっと私だけではないはず、と思いながら毎日瓶の中に入っているハーブを眺めています。
今回は美容業界でも再び話題になっている東洋のハーブ、「ドクダミ」についてです。
まずはドクダミのことを知る
ドクダミは地植えをすると毎年じわじわと陣地を広げ、気づけば庭全体を制覇している厄介者ではありますが、昔から薬用やお茶として重宝されてきた植物です。
「ドクダミ」という名前は毒があるという意味ではなく、「毒を抑える植物」という意味になるので、ドクダミ自体に毒はありません。
葉を摘んだ時のなんともいえないあの香りはアルデヒド類によるものですが、ドライにすると香りは消滅します。花の部分からフラワーウォーターを採ると、ほんのり甘くていい香りがします。
ドクダミを実際に摘んでみた
親戚の庭にたくさん生えているとのことだったので、実際にドクダミを摘みに行ってきました。
梅雨入り前に摘んだドクダミは薬効成分的なものが最も高く、できれば早朝に摘み、花は開花したてで完全に花が咲いているもの、そして真ん中の花粉が枯れていないものという厳しい条件があることを調べ上げ、その通りにしてみました。
これは、花精油を作る際の花の摘み方とほぼ同じです。
摘んだものは葉と花に分けて無水エタノールに漬け込む「チンキ剤」、葉をホホバオイルに漬け込む「インフューズドオイル」というものを作っています。
ドクダミのチンキ剤を実際に使ってみた
本来であれば1ヶ月〜3ヶ月ほど漬け込んだものを使用すると良いとのことですが、ギリ2週間でもOKということなので、パッチテストを兼ねて軟膏クリームを作ってみました。
軟膏クリームはローズマリーやカモミールなど他のハーブでも作製できますが、ドクダミ軟膏は個人的に初めて作ってみたところ、予想外の甘い香りが漂ってかなり良いです。
ここ最近、美容業界でドクダミが再注目されているようで、ドクダミエキス入りの化粧水やクリームが販売されています。
元々は皮膚疾患や傷口の塗り薬、虫刺され等の用途で使用されていたので、現代でも美容や健康の分野で取り入れるのも理解できます。
つまり、ドクダミは庭の厄介者ではなく、東洋を代表する最強ハーブのうちの一つなのだと感じます。
ドクダミを活用すればあなたもガーデンマスター
街を歩いているとどこにでも生えているドクダミですが、私自身もただ通り過ぎるだけで興味を持ちませんでした。
今回ドクダミの最強さを知り、夏の季節はドクダミにお世話になりたいと思います。
※この記事は個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません。