
ブルーマロウについて | 花と植物とイロドリLife #18
ボタニカルブランド「hakumokuren」主宰のmiwaさん。Museum of plants -植物の美術館-をコンセプトに、アクセサリーやフラワーアレンジメントなどのデザイン、製作を手がけています。ITFA公認フラワーアレンジメントベーシック取得。趣味は愛犬との日々。日常をちょっとだけ特別なものに彩る植物のある暮らしをテーマに綴っていただきます。今回は、年の初めにぴったりな「ブルーマロウ」について。
毎月第3月曜日更新予定です。
遅ればせながら、あけましておめでとうございます!
hakumokurenのmiwaです。
今年は卯年ですね。
家族や友人から届く年賀状もウサギをモチーフにしたデザインが多く、年明けからその愛らしい姿にニコニコしながら始まった2023年です。
みなさん、干支の意味を知っていますか?
私は干支=動物としか思っていなかったのですが、深掘りしてみると本来は植物の成長や一生の過程を12に分けて表しているのだそうです。それは種から始まり、4番目の卯年は植物の茎や葉が大きく成長しているところを表しているそうで、新しいことを始めるにも良い年とのこと。古い時代から植物がこんなにも人間の生き方に影響を与えていると思うと、より魅力的に感じ興味が湧いてきます。
さて、そんな今年のお正月、みなさんはいかがお過ごしでしたか?
私は例年にも増してグルメなお正月でした。
旅先の軽井沢では信州産の新鮮なお野菜を使ったお料理、そして千葉の成田山では有名な鰻重をいただきました。自宅でもおせちや地元のおもちを入れたお雑煮などをいただいて、昨年頑張った自分を労い新年をお祝いしながらの食事は一段と美味しく幸せでした。
が、お正月明けは食べ過ぎたせいで胃の不快感と口内炎が。
何かこの不調を和らげるものはないかとインターネットを検索してみると「ブルーマロウ」の名前が上あがってきました。
ブルーマロウはヨーロッパ原産のアオイ科の丈夫な植物で、和名はウスベニアオイと言い、日本でもよく見かけることができます。夏にかけて紫色のお花を咲かせるのですが、この花弁の部分がハーブティーとなって流通しており、多く含まれている粘液が体の粘膜を保護し炎症を緩和するため、のどの痛みや咳、そして胃腸炎や口内炎にも効果があるそう。この季節の弱った体を癒すにはぴったりですね。
そして、このハーブティーの一番の特徴は色でしょうか。
よくこの連載でお伝えしているアントシアニンと呼ばれる植物の色素を多く含んでいるため、お湯や水を注ぐと美しいブルー色に。

少し時間を置くと紫色に変化し、

さらにレモンを入れると優しいピンク色に変化します。

何だか大晦日の夜から新年の初日の出を観察しているような色の変化。視覚的にも癒しを感じる美しいお茶です。
今回使用したブルーマロウのハーブティーはこちら。
この効能と綺麗な発色。高価そうに感じますが、意外とお手頃に購入できるので気になった方はぜひお試しくださいね。
ブルーマロウ
ハーブティー
そして主催しているhakumokurenでもこの植物をアクセサリーに封じ込めています。樹脂に封じ込め光にかざしてみると、紫の薄い花びらが光に透けて羽衣のような美しさです。紫色には癒しの色彩効果があり、また花言葉は「穏やか」。身につけることで心にゆとりを持って、いつもニコニコと口角を上げて過ごしたいものですね。

そんなブルーマロウに癒されながら、穏やかな始まりの1年になりますように。
本年もよろしくお願いいたします。
〈hakumokuren 出展情報〉
2023年 2/15(水)〜19(日)エキュート上野
〈hakumokuren 常設店舗情報〉
暮らしと雑貨と集いの場Perch
東京都世田谷区祖師谷3-31-19 (小田急小田原線 祖師ヶ谷大蔵駅 北口徒歩2分