古き良き着物文化に少し触れる|スタイリストayaの今、誰かに教えたいこと! #03
スタイリスト/着付け師として活躍するayaさん。
スタイリスト目線で今注目のファッションとその取り入れ方を教えていただきました。
今回は日本の伝統文化でもある「着物」についてご紹介していただいています。
手軽なレンタル着物はもちろん、お家にある着物で日本のお洒落を楽しむきっかけになりそうです。
毎月第1水曜日更新です。
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今回の今伝えたい事は、日本の誇れる伝統文化でもある「着物」についてです。
実は私、服飾に特化した高校でその時に和裁を選択して学ばせてもらったことをきっかけに、和服に興味を持ち好きになりました。
和服に携わっている人からよく聞く話は、若者の和服離れについてです。
若者もそうですが、和服文化離れは日本全体でおきていると私も思っていました。
少し昔は、夏祭りになると祖母に浴衣を着せてもらったりしてた。
今は着せられる人も少ない、自分で着付けできない、そもそも自分の着物持っていない、歩きずらいので普段使いしにくい等、着ない理由は沢山あると思います。
母や祖母のお古があるけれど、身長が違うので着れない。
そんなマイナスなイメージを少しでもプラスにできたらと思います。
何年か前からレンタル着物が流行っていますね。
浅草、鎌倉、川越、京都などの観光地でお寺や神社がある所でレンタル着物で写真を撮ったりお茶したり
雰囲気があり、素敵な思い出の一つにもなるのでオススメです。
わたしも3年ほど前に浅草にもある「Wargo」という所でレンタルした事があります。
事前に予約をして、荷物は貴重品以外は預かってもらえました。
着物の柄も決められないぐらいの種類が用意されているので、誰でもお気に入りのおものに出会えるはずです!!
レンタルは気軽に利用できるのでぜひ皆さんにも試してみて欲しいのですが、今回特に伝えたいのは
祖母や母が着ていた着物を着ると言う事です。
丈が足りなくておはしょりが作れないので着れない、、、
そう思う方が多いと思います、ですがそれは違うんです!!
そもそも昔はおはしょりはなかったんです。なので着物を着る時におはしょりがあるのが当たり前ではないんです!
女性の着物が長くなり始めたのが江戸時代の中期と言われています。
その頃は屋内で引きずりで着ていて、外出時だけ裾を持っていましたがそれが面倒になりたくし上げるスタイルになりおはしょりが出来ました。
わたしは曾祖母から着物を何着か頂きましたが、身長が全然違ったのでいつもの着付けでおはしょりを作って着る事が出来ませんでしたが
写真のようにおはしょり無しで丁度良い丈だったのでそのまま着付けてます。
全然違和感ありませんよね?丈が足りなくても着丈が足りれば、着物は着る事ができるんです!!
曾祖母が大切にしていた着物。それを大切に管理してくれていた叔母さん。そして私がそれを大切に着こなしていきたいと思います。
ところで、この夏の新ドラマ「プロミス・シンデレラ」に出演している、三田佳子さんの着物のスタイリングがすごく粋でかっこいいのを知ってますか?
少し着崩してインナーにカットソーを合わせたりしていますね。
着物はきっちりした印象が強いですが、もっとラフに日常的に着物を取り入れられたら素敵だなとずっと思ってました。
和服と洋服のコーディネート、、、これについてはまた次回お話ししたいと思います!!
最近は二部式になってる浴衣も出ていて、とても簡単に着る事ができます。
コロナで自由にお出かけできないですが、今年の夏はお家で浴衣を着ることにチャレンジしてみませんか?