家庭菜園~体の不調に合わせた漢方・野菜・果物を育ててみませんか?~ | 丁寧な生活が楽しいのです #01
今月から待望の新連載がスタートします!
筆を執っていただくのは、家庭菜園インストラクターでフリーライターの七尾びびさん。
スマホなし、虫や鳥との共同生活から見えてくるものを綴っていただきます。
今回は、「食養生野菜」について。
まだ家庭菜園にチャレンジしたことがない方も、これを機にチャレンジしてみたくなるかも!
毎月第1金曜日更新です。
はじめまして。
家庭菜園インストラクターでライターの七尾びびと申します。
これから、読んでいただける方にとってちょっとでも有益だなと感じていただけるような情報を織り交ぜながら、たのしい記事を綴れたらなと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて。私はここのところ、体のあちこちに不調が出始めてきたなぁと実感しています。
私は来年40歳になります。
そのため、40代の女性に現れるといわれる「不調」に合わせた野菜を育て始めてみました。
調べたり、学んだり、体験したりした情報を共有したいと思います。
読んでいただく方にとって、ほんの少しでも参考になればこんなに嬉しいことはありません。
食養生で病気をふせごう
体の不調が、決定的な病気になる前の状態は「未病(みびょう)」と呼ばれています。
40代で徐々に不調を感じるようになってきた、でも病名はつかないらしい。
そんな状態を未病といいます。
東洋医学には「食養生(しょくようじょう)」という言葉があります。
字の通り、「食べて養生する」という意味で、なんでもかんでもをクスリに頼らない東洋医学で重要視されている部分です。
未病の状態のときに、食べて養生することで、病をふせぎたいという一心で、「食養生野菜」について調べてみました。
家庭で栽培できる食養生野菜についてご紹介してみたいと思います。
自律神経の不調に効くとされている「ナツメ」「ほうれん草」「クコの実」
40代からの不調の主なる原因は「自律神経」だと言われています。
自律神経が安らぐとされる食品はさまざまあります。
そのなかでも、家庭菜園が可能な野菜・果樹としては、「ほうれん草」や「ナツメ」「クコの実」などが挙げられます。
ナツメやクコは苗木から育てることができます。
もちろん、種からの栽培もできますが、確実に成功させるためには苗からの栽培がおすすめかと思います。
ただ、ナツメやクコは収穫までにやや時間がかかります。
その点、ほうれん草は60日で収穫できる、「すぐ採れ野菜」の代表格です。
(※ほうれん草は春・夏と秋・冬の2回、栽培できますが、60日以内に収穫できるのは「春・夏」です。秋・冬の栽培だと、収穫まで100日程度かかります。)
ほうれん草はプランター栽培できますので、始めてみませんか?
無農薬・採れたてのほうれん草はとってもおいしいですよ。
貧血に悩む方にもおすすめとされています。
体のほてりに効くと言われている「ゴーヤ」
ゴーヤはとてもかんたんな家庭菜園向けの野菜です。
苗は比較的安く購入できますし、必要なのは土(培養土)とプランター、追肥(肥料)だけなので、合計で1,000円~2,000円もあれば揃えることが可能でしょう。
私は、はじめにゴーヤの苗を190円ほどで購入してから、毎年育てています。(実が朽ちて、種が落ちて、季節が来ると自然と発芽します。)
毎年、夏から秋までに20~30個以上の実が収穫できます。
プランターでも、小さなスペースでも栽培できるとても育てやすい野菜ですが、一点。
どんどんツルを伸ばして生長していきますので、支柱かネットなどに這わせてあげる必要があります。
うちでは、鉢植えの木に絡みついて生長しています。
夕食のレシピに迷ったときも、庭にあるゴーヤをひとつ収穫し、ウインナー・ベーコン・サラダチキンをカットしたものなどを醤油で炒めるだけで、とっても美味しいです。
私は、夏は庭のナス、ゴーヤ、ピーマンとベーコンを醤油で炒めたものばかり食べています。
実質、ベーコン代だけなので食費が浮いて助かっています。
お通じに良いとされる「イチジク」
不老不死の果実などと呼ばれ、愛されてきたイチジクには、水溶性食物繊維ペクチンが豊富に含まれています。
女性ホルモンを整える効果もある果実といわれているので、40代から、ちょっと不調だなと感じている女性に良いかもしれません。
◆イチジクは家庭栽培できる
おすすめは「苗」から育てることです。
ホームセンターで「イチジクの苗」が売っています。
場所にもよりますが、1,000円~3,000円ほどで購入できるかと思います。
イチジクの果実は高価で、1玉100円以上することもあるほど。
家庭菜園で上手に育てれば、収穫時期に20~50個程度収穫できることもありますし、毎年収穫できることを考えても、苗木のお代は決して高くはありません。
できるだけ早く実を収穫したい人は、農家さんが販売している小さな木(大型のホームセンター、園芸店で取り扱っている場合もあります。)を購入するとよいでしょう。
苗から育てる場合、およそ2~3年で結実するといわれています。
農家さんや、大型ホームセンターで取り扱っている「すぐに結実」するまで育ててくれた木を購入すると、時期が来たらすぐに収穫を楽しむことができます。
イチジクは鉢での栽培もできて、ちゃんと実もなります。
実が崩れやすいという理由から、スーパーなどに流通しづらい「過熟(かじゅく)」の状態の熟れたイチジクが食べられますよ。
ぜひ育ててみてください。
読んでいただいたみなさまもたのしい日々を送られることを願っています。
※この記事は個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません。