エディブルフラワーで食卓にも春を! | 花と植物とイロドリLife #08
ボタニカルブランド「hakumokuren」主宰のmiwaさん。Museum of plants -植物の美術館-をコンセプトに、アクセサリーやフラワーアレンジメントなどのデザイン、製作を手がけています。ITFA公認フラワーアレンジメントベーシック取得。趣味は愛犬との日々。日常をちょっとだけ特別なものに彩る植物のある暮らしをテーマに綴っていただきます。今回は、ちょっとした一手間で日常の食卓を贅沢に彩れるエディブルフラワーのご紹介です。
毎月第3月曜日更新予定です。
みなさん、こんにちは。hakumokurenのmiwaです。
寒い冬が終わり、すっかり春らしくなりましたね。
春は樹々の若葉や新芽がいぶき、足元には色とりどりのお花が咲く始まりの季節。また暖かい日差しや空気は優しいものに包まれているようで、とても心地良い気分になります。私が制作するアクセサリーも植物や花を使っていることから、このシーズンhakumokurenのアクセサリーを身につけてきてくださるお客様も多く、よりうれしい季節でもあります。
さてそんな中、我が家に友人が遊びにくることに。
ゆっくり準備をする時間は取れないけれど、何か特別感のあるおもてなしがしたいな…と、思いついたのがエディブルフラワー。
エディブルフラワーとは、edible(食べられる) flower(花)と文字通り食用のお花です。
まずは毒性のないお花であることが前提で、栽培方法も観賞用と比べると農薬の種類や量が異なるので、食べても安全なのだそうです。また、種類によっては野菜よりはるかに高い栄養素を含んだお花もあるそうです。
今回使用したお花はこちら。
「EatHana:イトハナ」のエディブルフラワーです。
EatHana
押し花のエディブルフラワー
EatHana amazon
室内で育てた食用花を手作業で押し花に加工しているそうで、パッケージと色とりどりの花に一目惚れ。常温で保存期間1年と日持ちするとのことでストックしておけるのはとても便利ですよね。
早速スーパーマーケットに並ぶお菓子やドリンクに力を借りて飾りつけをしてみました。
まずはケーキ。
シンプルなチーズタルトに生クリームを絞りベースを作ったあと、カットフルーツをトッピング。果物はブドウとブルーベリーと寒色系のフルーツを選んだので、同系色のエディブルフラワーを添えて。器は地元島根県の窯元”出西窯”の”出西ブルー”と呼ばれる釉薬のお皿を使って少し大人な雰囲気に仕上げました。
お次はドリンク。
抹茶ラテのグリーンには渋めのパープルのお花で和の雰囲気、イチゴミルクにはフレッシュなオレンジのお花でキュートな雰囲気に。また透明のグラスに入れることで、様々な角度からお花を楽しむことができます。
そして焼き菓子。
こちらもお花をクリームで貼り付けただけなのですが、柔らかい色合いのイチゴとバニラのクッキーはブルー系のお花でメリハリを、イチゴタルト風クッキーは同色の小さなお花でスーパーマーケットのお菓子とは思えないほど可愛らしい雰囲気に。
幼い頃、実家の庭で土の土台にお花をのせた”ケーキ作りごっこ”や、水面にお花を浮かべて遊んでいたのを思い出して、童心に戻ったような気分。終始夢中で仕上げていました。
そしてあっという間に準備完了。
労力最小限に華やかで春を感じる仕上がりに目も心も癒され、世間話に花が咲いた昼下がりです。
今回私は長期保存できるドライタイプのエディブルフラワーを選んだのですが、生花の製品も。
サラダやフルーツなどみずみずしさを感じるお料理には生花の方が映えるかなと思いました。
EatHana
生花のエディブルフラワー
EatHana amazon
また食用花の種子も!春に向かって種から育ててみるのも面白いですね。
ビオラ/3色スミレ
有機種子
お花見のお弁当や特別な日の食卓、春休みのおうち時間にお子さんとお料理の飾り付けも楽しい思い出になりそうですね。
エディブルフラワーで日常をちょっとだけ贅沢に彩ってみてはいかがでしょうか。
〈hakumokuren 出展情報〉
3月21日(月)〜 3月27日(日)POPUP 新宿駅 南口改札内
4月25日(月)〜 5月1日(日)POPUP 大宮ルミネ