1. HOME
  2. LIFE & CULTURE
  3. トマト栽培中に起こる問題と解決法を紹介 | 丁寧な生活が楽しいのです #08
LIFE & CULTURE

トマト栽培中に起こる問題と解決法を紹介 | 丁寧な生活が楽しいのです #08

家庭菜園インストラクターでフリーライターの七尾びびさんに、
スマホなし、虫や鳥との共同生活から見えてくるものを綴っていただきます。
今回は、トマト栽培中に起こりうる問題の解決法をご紹介いただきました!
毎月第1金曜日更新です。

トマト栽培中に起こる問題と解決法を紹介

現在、トマトを栽培中の方、もしくは来年にトマトの栽培を始めてみようかなと検討中の方に向けて、トマト栽培中に起こりうる問題の解決法を提案したいと思います。

https://greensnap.jp/article/9730
(ミニトマトの栽培について紹介しています。)

そのなかでも今回は

・尻ぐされ病になる理由と対策方法
・うどんこ病になる理由と対策方法

について紹介します。

トマト栽培で問題が起こった際にご参考になさってください。

尻ぐされ病になる理由と対策

実際の尻ぐされ果です。

このような状態の実ができた場合には、生長のために必要な要素の「カルシウム」が足りていないというしるしになります。

・カルシウムを含む肥料分を与えていない、もしくは足りていないため、カルシウムが不足している症状が出ている
・土にカルシウムはあるが、土壌が常に乾燥しているため、吸収できない
・カルシウム以外の肥料(チッソ・カリウムなど)が過多の状態のため、カルシウムを吸収できない

などの要因が考えられます。

チッソなど別の肥料が過多の場合にはトマトはカルシウムを吸収できません。
カルシウムを含む肥料とは、石灰系の肥料です。

有機栽培なら、「牡蠣殻/カキガラ)」「貝化石」を選ぶとよいでしょう。
カルシウム分を含む「草木灰」もありますが、草木灰の主成分は「カリウム」「リン酸」です。そのため、もしも土壌がカリウム過多の場合にはカルシウムが吸収できなくなってしまうので、やはりカキガラか貝化石が使いやすいと思います。

有機栽培にこだわっていない場合には、「苦土石灰」が使いやすいでしょう。

(お好きな「苦土石灰」を探してみてください。)

苦土=Mg(マグネシウム)
石灰=Ca(カルシウム)

どちらも雨で流れてしまいやすい成分です。そのため、不足しやすい肥料分なのです。

野菜の栽培に関する専門書を読むと、トマト栽培をスタートする前に、【土壌に石灰を混ぜる】という記載があると思います。
石灰を混ぜていない土で栽培を始めると、尻ぐされ果ができる可能性が高くなります。

スタート前の元肥、土づくりとして石灰系肥料を混ぜると問題が起こりづらいですよ。
カルシウム不足の状態だと病害虫の被害に遭いやすくなります。
野菜の免疫力をアップさせるために必要な養分であることを覚えておくと便利です。

尻ぐされ予防によいアイテム

土に撒くタイプ(根から吸収させるタイプ)、葉面散布(葉・花・未熟な実)で吸収させるタイプの肥料があります。

葉面散布の肥料は即効性があります。
人間でいえば点滴のような処置方法といえるでしょう。
すぐに効かせたい、土壌の肥料の状況が分かっていない場合には葉面散布の肥料を使用してください。
たとえば肥料過多になっている土壌の場合、土に撒く、根から吸収させる方法で肥料を与えても、別の肥料が阻止して、与えたい栄養を根が正常に吸収できないこともあります。

その点、葉・花・未熟な実から吸収させれば、必要な栄養価をきちんと補うことができるのです。


カルシウム肥料(花房、葉面散布剤)です。


水溶性なので、水に溶いて葉面散布できるタイプ。
土に混ぜても水に溶けて根に届く肥料です。


通常の土に混ぜて使うタイプの肥料です。

うどんこ病になる理由と対策

うどんこ病とは、かんたんにいうと「カビの一種」が繁殖している状態です。
このカビが、雨などで別の葉にうつっていき、どんどん進行すると茎やヘタなどにも付着し、発症します。

トマトがうどんこ病になる理由はいくつかあります。

photoAC いなかのおこめさんの画像をお借りしました。

・過湿(湿気)
・肥料過多(特にチッソ過多)
・ほかのトマトの株に発生したうどんこ病がうつった(トマトに発生したうどんこ病が別の野菜にうつることはありません。)

などの要因がありますが、基本的には「カルシウム不足」であることが多いです。
先述しましたが、カルシウムが不足していると病気になりやすいのです。
カルシウムは野菜の細胞壁を強くする大切な栄養です。
細胞壁が弱いと、かんたんに病気やカビに侵入されてしまうのです。

そのため、根本的な解決は、「カルシウム欠乏の状態にならないように栽培する」ということが重要なのです。

うどんこ病の予防には、「重曹水」が有名です。
https://greensnap.jp/article/9729

ふきなどのあく抜きにも使用される重曹

重曹水1g(1ml)を1ℓの水に溶かして使用しましょう。
(これを「1000倍に希釈(きしゃく)する」と呼びます。)

重曹水のほか、カルシウムを吸収させるのも、うどんこ病予防になります。

カルシウムの補給におすすめなのが、カキガラ(牡蠣殻)です。

農家が教える 石灰で防ぐ病気と害虫 | 農文協, 農山漁村文化協会= |本 | 通販 | Amazon

石灰(カルシウム・マグネシウムなどを含む)を使用しても構いませんが、石灰の使い方には注意が必要です。
石灰の使い過ぎで土は固くなります。
そしてpHが高くなります。(アルカリ性に傾く)
アルカリ性に傾き過ぎた土壌で起こる問題もあります。たとえばアルカリ性の土では野菜の根が肥料・栄養を吸収できなくなるなどの障害が起こります。

そのため、

・即効性はないが、ゆっくりと効く
・土壌の環境を変えづらい

ことで使いやすいカキガラの使用を私はおすすめします。

ただし、うどんこ病がかなり進行していて、すぐに対応が必要の場合には、石灰系の肥料を水に溶かして葉面散布(葉の裏に散布する)するとよいでしょう。葉面散布用のカルシウム肥料(液肥)を使用するのも便利です。(尻ぐされ予防のスプレーも成分は「カルシウム」なので効果が得られるでしょう。)

うどんこ病が発生したトマトが食べられるかどうかの質問を受けることがあります。
うどんこ病=カビ と聞くと食べてはいけない気がしますね。

私の回答は、「カビが実に付着し、見るからに『(トマトの実が)腐っている』『(トマトの実が)傷んでいる』という状態でない限り食べてもまったく問題はありません」とします。

もし「この野菜について知りたい」「問題の対処法が知りたい」などのリクエストがあればぜひリクエストをお寄せください。

今回の記事もご覧いただき誠にどうもありがとうございました!
美味しい野菜がたくさん収穫できますように。

家庭菜園士・菜園アドバイザー
七尾びび
【GreenSnap】にて家庭菜園・野菜栽培に関する一部記事を監修中。
https://greensnap.jp/supervisor/1/article

【Life Hugger】にてたい肥づくり、コンポストについても解説中。
https://lifehugger.jp/column/what-is-washing-bag-compost/



WEBマガジン「ACTIS」連載記事 「美容室とサスティナブルと環境問題 #17」更新のお知らせ】

女性向けのWEBマガジン「ACTIS」の連載記事「美容室とサスティナブルと環境問題 #17」が公開されました。

2021年、中目黒にOpenした美容室「Bonheur7」代表のBomさん。

サスティナブルや環境問題を考えた美容室を作っていらっしゃいます。

第17回目は、「最近ハマってる「ミネラル」について」

今回は、「ミネラル」についてご紹介いただきました! ミネラル不足を改善してくれる、Bomさんおすすめのブランド商品をお見逃しなく✨

毎月第4水曜日更新です。

詳しい内容はこちら👇
https://actis.press/2022/11/28/bom_sustainable_17/
(当アカウントのプロフィールリンク)よりご覧ください♪

#ACTIS #actis_fp #Bonheur7 #サスティナブル #中目黒 #ミネラル #PHOSSIL #doTERRA
...

1 0

【マンガソムリエMichaの推し漫画!!! #18 更新!】

今回ご紹介する作品は、脇田茜先生の「妖精のおきゃくさま」です。
キラキラした洋服や可愛らしい妖精さんがたくさん出てくるこちらの作品は、色がないのに、色が見えるような素敵な絵柄です✨
ホンワカした優しい気持ちにさせてくれる内容なので、ゆったりと読むのが好きな人にとってもおすすめです😊

詳しい内容はこちら👇
https://actis.press/2022/11/23/micha_comic_18/
(当アカウントのプロフィールリンク)よりご覧ください♪

#actis_fp #actis #漫画 #マンガ #マンガソムリエ #妖精 #ミニチュア #洋服 #脇田茜
...

4 0

【WEBマガジン「ACTIS」連載記事更新のお知らせ】

女性向けWEBマガジン「ACTIS」にて連載中の「花と植物とイロドリLife #16」が公開されました!

Museum of plants -植物の美術館-をコンセプトとし、アクセサリーやフラワーアレンジメント等のデザイン、製作を手がけているボタニカルブランド「hakumokuren」主宰のmiwaさんに“日常をちょっとだけ特別なものに彩る植物のある暮らし”をテーマに綴っていただきます。

今回は、一つ二つ先の季節に楽しむことが出来る「桜」について。毎月第3月曜日更新予定です。

最新記事は、https://actis.press(当アカウントのプロフィールリンク)よりご覧ください。

#ACTIS #actis_fp #WEBマガジン #最新記事 #最新記事更新情報 #花と植物とイロドリLife #ハクモクレン #ボタニカルブランド #hakumokuren #botanical #植物のある暮らし #犬のいる暮らし #樹脂アクササリー #アクセサリーデザイナー #桜
...

12 0

【WEBマガジン「ACTIS」連載記事更新のお知らせ】

女性向けWEBマガジン「ACTIS」にて連載中の「みち草さんぽ #16」が公開されました。

デザイン会社に勤務しつつ、6歳の男の子を育てる一児の母のmaiさん。「みち草さんぽ」では、そんなmaiさんの日常と身近な植物たちをご紹介していただきます。

今回は、ピンク色のお花を付けているかわいらしい植物「ユウゲショウ(夕化粧)のご紹介です。

最新記事は、https://actis.press(当アカウントのプロフィールリンク)よりご覧ください。

#ACTIS #actis_fp #WEBマガジン #最新記事 #最新記事更新情報 #雑草 #草花 #みち草さんぽ #flower #weed #散歩 #雑草の花 #摘草 #花のある暮らし #コラム #ユウゲショウ #夕化粧
...

10 0

【映え写真とりにきてん #17 更新!】

今回は、紅葉見に群馬県へ行かれたそうで、谷川岳のロープウェイに乗って、綺麗な紅葉が写った写真をご紹介いただきました!
他にも、廃墟再生マルシェや以前紹介した野呂ロッジキャンプ場にも行かれたそうで、1度は行ってみたいと思わせる自然豊かな写真が盛り沢山です✨

こちらよりご覧ください👇
https://actis.press/2022/11/17/hitomi_photo-17/

#actis_fp #actis #映え写真 #カメラ #フォトグラファー #写真 #カメラ #廃墟再生マルシェ #水上 #紅葉
...

9 0