あるブラウスとの出会い|ありのままのニューヨークライフ #05
誰もが憧れるニューヨークでの暮らし。
キラキラした街と等身大のニューヨークライフをニューヨーク在住の「MIKU」さんに教えていただきます。
第5回目の今回は、古着屋で出会ったブラウスがもたらした素敵な円について。
毎月第3火曜日更新。
こんにちわ、MIKUです。今月も読みに来てくださってありがとうございます。
先日前の会社の同期がニューヨークに遊びにきてくれました。
毎日朝からマンハッタン・ブルックリンを観光。友人は洋服が大好きなので、アメリカにしか売っていないブランドの洋服をたくさん購入。私も「久しぶりにおしゃれしたくなってきたー!」と洋服やサングラスを購入しました。
最終日はロングアイランドシティにあるマンハッタンの夜景がきれいに見えるお店で乾杯。
友人も楽しんでくれ、私も最高の思い出ができました。
そんな中でビーコンクローゼットという、ブルックリンにある有名な古着屋さんに2人で行った時に出会ったブラウスについてお話したいと思います。
実は以前も1人で行ったことがあったのですが、1人だったため気分も晴れず、その時は「ああやっぱり誰かのいらないものって、そういうことよね」と残念な気持ちになってしまいましたが、今回友人がたくさん手にとって大興奮しているのです。
「MIKU!ロサンゼルスとニューヨークは古着の宝庫なんだよ!!!!」
そんなこと言われたら、しっかり見てみるしかない。
1着、お花の刺繍がきれいにされている白いブラウスを発見しました。普段は無地×黒が大好きなので買わないのですが、せっかくなので買ってみることに。
このブラウス、すごい効果を生むことになるのです・・・!
お天気がとてもよかった日、夫とマンハッタンから1時間半くらいのビーコンという郊外に行ってみることに。夫が山登りをしている間、私はフリーマーケットに行ってみました。
そこで多くの方々から「素敵なブラウスね!!」と話しかけられ、あるおじさまに至っては「素敵なブラウスで妻との結婚式を思い出した」とおっしゃるのです。メインストリートを歩いていても、たくさん褒めて頂きました。
その後、近所のスーパーでお買い物をしていても「すごい素敵なブラウス着ているね!」と話しかけられました。別日にもその方にお会いし「あれ、ブラウスの方じゃない!もしかして近所?」と覚えていてくれました。「私もこの辺りに住んでいるから、きっとまたお会いするわ!もうお友達だよ!よろしくね」と簡単に挨拶を交わしました。
アメリカ人にとって「素敵ね!」は「おはよう!」と同じくらいの言葉なのかもしれません。でもやっぱり褒められると姿勢もシャキッと伸びるもの。
普段とは少し違うタイプの洋服だけど、勇気を出して買ってみてよかった。古着だったため、お値段的にも挑戦しやすかったのかもしれません。
ニューヨークにきて「どうせ今日誰にも会わないし」「物価高いし」などを言い訳に最近少しおしゃれをすることから遠ざかっていました。でもおしゃれな洋服がもたらす効果は絶大でした。近所のスーパーに行くだけでもしっかりおしゃれしたら、少し気分も変わるのかも。
そして家にあった少しサイズが合わなくなってしまった洋服は例のビーコンクローゼットに持って行ってみました。お値段はつかなかったけど、ドネーションであれば引き取ってくれるとのこと。
私はもう着られないけれど、誰かがまた着てくれたら嬉しいな。そんな期待をこめてドネーションに出してきました。
実は夫にプロポーズされた時に着ていた思い出深い洋服。
私のブラウスのように「誰かのゴミは誰かの宝」になることを祈っています。
手にとってくれた誰かに幸せが訪れますように。
1人で散策していると気づけないことも、友人と改めて見てみると素敵な発見があるかも。
友人もニューヨークという街が大好きになってくれたようですが、私も改めて好きになりました!!