
ユーカリについて | 花と植物とイロドリLife #09
ボタニカルブランド「hakumokuren」主宰のmiwaさん。Museum of plants -植物の美術館-をコンセプトに、アクセサリーやフラワーアレンジメントなどのデザイン、製作を手がけています。ITFA公認フラワーアレンジメントベーシック取得。趣味は愛犬との日々。日常をちょっとだけ特別なものに彩る植物のある暮らしをテーマに綴っていただきます。今回は、今の季節にぴったりなユーカリについて。
毎月第3月曜日更新予定です。
みなさん、こんにちは。hakumokurenのmiwaです。
春も盛りを過ぎ、少しずつ初夏の気配を感じる季節になりました。街路樹も山の木々も新緑の葉が青々と美しく、吹き抜ける風も爽快で、愛犬との散歩もより楽しい季節です。
先日、室内でもそんな季節感を楽しみたいと思い、ユーカリの切り枝を購入しました。
我が家にお迎えしたのはこちらの「ユーカリ・グロブルス」という品種でお花のように付いた複数の小ぶりな実と垂れ下がる個性的な枝ぶりに惹かれ一目惚れ。

ユーカリの管理方法について調べ始めると、姿だけではなく様々な面で魅力的だったので、今回はこのユーカリについて綴ろうと思います。
ユーカリはオーストラリアなど南半球を中心に自生する常緑高木で、変種も含めると1,000もの種類があるそうです。日本でもお庭のシンボルツリーとして植樹されることが多く、生花店などでは必ずと言っていいほど目にする人気の植物です。
ユーカリの切り枝は基本的に丈夫ですが、水上げがあまり良くないので水分が充分に行き渡らず枯れてしまうことがあります。水替えのタイミングなどで茎の切り口を少しカットした後、十文字または一文字に切り込みを入れて活けてあげると水上げが促されて長く楽しめます。
また、葉に霧吹きをすることでよりみずみずしく保つことができますのでぜひ試してみてくださいね。
ユーカリの葉は青酸という毒性があり、人間やペットが摂取すると中毒を起こす危険性があるので、小さなお子さんやペットのいるご家庭は手の届かない場所に置くなどご注意くださいね。ちなみに、ユーカリを主食にしているコアラはというと、腸内に毒素を分解する微生物がいるので食べても大丈夫なのだそうです。
そんなユーカリはアロマオイルとしても大活躍しています。
冒頭で記したようにユーカリにはとてもたくさんの種類がありますが、精油として使用できる品種は数える程なんだそう。
その中でもユーカリプタス・ラディアータという品種のアロマオイルは他のユーカリのアロマオイルと比べ、穏やかで心地よく、爽やかな香りが魅力的。呼吸器系に効果のある精油で風邪に伴う咳や鼻水のほか、鼻から喉にかけてのトラブルなどに効能があるそうです。
この時期花粉症からくる鼻つまりで苦しんでいた私。早速こちらをコットンに垂らして嗅いでみました。

NEAL’S YARDREMEDIES
エッセンシャルオイル
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身近なものだとハッカのような、捻挫した時に貼る冷感湿布のような。とにかく爽快で鼻詰まりはもちろん、心まですっきりリフレッシュします。
それもそのはず。
この香りは精神面にも作用するそうで、ポジティブな気持ちを取り戻し、ひらめきが欲しいときや新しい物事を始める時の後押しをしてくれるのだとか。
新しいことを始めたくなる春。花粉症の春…。この季節にぴったりなアロマオイルですね♪
ユーカリを取り入れたいけど、お手入れはできないという方は以前の連載でもご紹介したアーティフィシャルグリーンはいかがでしょうか。
今回は、ユーカリとエバーフレッシュという植物のアーティフィシャルグリーンを一緒に活けてボリュームを出してみました。遠目で見ると本物と区別がつかないくらいで、シンプルで無機質なインテリアのお部屋でも生き生きとした明るい雰囲気になります。
そしてアーティフィシャルグリーン以上に目立っている我が家の愛犬melくんです。笑

最後に、主催するアクセサリーブランド「hakumokuren(ハクモクレン)」でもユーカリのアクセサリーを扱っています。淡いゴールド色に染まった本物のユーカリを使用していて、上品な仕上がりが人気のシリーズ。
普段使いはもちろん、フォーマルな場面でも映えるアクセサリーです。

ユーカリの花言葉は新生。新生とは生まれ変わった気持ちで人生を再出発することです。日々の生活にユーカリを取り入れることで前向きで充実した毎日を過ごせますように。
〈hakumokuren 出展情報〉
4月25日(月)〜 5月1日(日)POPUP 大宮ルミネ
〈企画展「H A I -Life by favorite-」〉
5月28日(土)・5月29日(日)
場所:gokan omotesando (地下鉄各線「表参道」駅 徒歩5分)