レースフラワーについて | 花と植物とイロドリLife #19
ボタニカルブランド「hakumokuren」主宰のmiwaさん。Museum of plants -植物の美術館-をコンセプトに、アクセサリーやフラワーアレンジメントなどのデザイン、製作を手がけています。ITFA公認フラワーアレンジメントベーシック取得。趣味は愛犬との日々。日常をちょっとだけ特別なものに彩る植物のある暮らしをテーマに綴っていただきます。今回は、繊細な印象の「レースフラワー」について。
隔月第3月曜日更新予定です。
みなさんこんにちは。
hakumokurenのmiwaです。
長く寒い冬も終わり、気がつけば春本番。
朝晩はまだ少し冷えますが、室内では暖房器具を使わなくても快適に過ごせる日が増えてきました。
また、愛犬は寒さが苦手で冬場の冷え込む日はお散歩に行きたがりませんが、この季節は朝から家の外を待ち遠しそうに眺めて、お散歩やる気満々。軽快な足取りで出かけます。
そんな愛犬のメルは散歩中、他の犬がマーキングした場所を見つけるたびにクンクンとよく嗅ぎ回ります。
愛犬界では”クン活”と呼ばれていたり、一部では“お手紙を読んでいると表現したりします。笑
犬は視覚があまり良くない代わりに臭覚がとても優れているので、様々な臭いを嗅ぐことで情報を集め、またストレス発散にもなるそうで、犬には欠かせない習性です。
そんな大切な習慣だと知った私は、クン活に大いに没頭できるよう、その都度立ち止まり、待ちぼうけになるのですが、ふと地面を見ると、アスファルトの隙間からパッと明るい色味のタンポポが一輪咲いていたり、駐車場脇に小さくて可愛らしいオオイヌノフグリが群生していたりと、立ち止まらなければ気づかないであろう春のお花たちの発見に、待ちぼうけも悪くないなと思う今日この頃です。
さて、今回はそんな春に咲くお花の中から、レースフラワーについてご紹介しようと思います。
レースフラワーは地中海沿岸から西アジアを原産とするセリ科の植物です。
5月ごろに花を咲かせ、5mmにも満たない小さな花弁が集まった花姿はその名の通り緻密なレース編みのようです。
花言葉も“可憐” “繊細”と可愛らしいのですが、和名はなんと(毒芹擬)ドクゼリモドキ。なんて尖った和名なのだろうと、気になって調べてみると猛毒のドクゼリと花姿がよく似ていました。毒性も無くこんな可愛い花なのにドクセリモドキなんて命名されてと、気の毒に思ってしまった私です。
そして先日、花屋で見つけたレースフラワーの切り花を自宅にも飾ってみました。繊細で引き立て役なイメージでしたが、日差しと暖かさで日を追うごとに満開になると存在感も出て、一輪挿しでもとても華やか。我が家のグレー系のインテリアともよく馴染んでいました。
また主宰しているhakumokurenでも、このレースフラワーを使いアクセサリーを製作することがありますが、このお花のかわいらしさに魅了されて、制作意欲も高まります!
来月の4月23日(日)には、このレースフラワーとミモザを使ったアクセサリーのワークショップを祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩2分程のところにあるステキなショップ「暮らしと雑貨と集いの場Perch」さんにて開催予定です。
ここ数年はコロナウイルスが流行し、なかなか開催しづらい状況でしたが、やっと皆さんと和気あいあい製作を楽しむことができると思うとイベントが待ち遠しくて仕方ありません。
詳細は近日中にhakumokurenと「くらしの雑貨と集いの場perch」さんのインスタグラムにてご案内しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
〈hakumokuren 出展情報〉
2023年 4/2(日)〜5(水)新宿駅ナカ(南口改札内)
2023年 4/14(金)〜23(日)くらしの雑貨と集いの場perchにて特別展示
(4/23(日)はワークショップ開催予定 / 定員あり / 要予約)
〈hakumokuren 常設店舗情報〉
暮らしと雑貨と集いの場Perch
東京都世田谷区祖師谷3-31-19 (小田急小田原線 祖師ヶ谷大蔵駅 北口徒歩2分)